H5N5型の鳥インフルエンザに感染した患者、死亡を確認

アメリカのワシントン州で、鳥インフルエンザに感染した患者の死亡が確認された。
基礎疾患を抱えた高齢者
ワシントン州の保健局は11月21日、H5N5型の鳥インフルエンザに感染した患者の死亡が確認されたと発表した。
ワシントン州の保健局によれば、死亡した患者は基礎疾患を抱えた高齢者とされ、自宅の裏庭で複数の家禽を飼育していたという。
しかし家族のプライバシーを尊重し、患者の性別や年齢など、その他の詳細は明らかにされていない。
The first human to have ever been infected with the H5N5 strain of bird flu has died, Washington state health officials confirmed.
The person was an older adult with underlying health conditions, the state Health Department said. https://t.co/dcMdrLlqXN pic.twitter.com/wjbp7SGcPc
— ABC News (@ABC) November 22, 2025
人から人へ感染した証拠はなし
鳥インフルエンザには様々な型の株があり、過去1年半にアメリカで報告された感染者70人は、H5N1型に感染していたとされている。
また保健局によればH5N5型の感染は、以前に動物で報告されているが、人間への感染は初めてだという。
一般市民へのリスクは依然として低く、この感染者から鳥インフルエンザの検査で陽性反応が出た人はおらず、またウイルスが人から人へ感染した証拠もないそうだ。
2024年3月初旬、アメリカ農務省は、全米で数百万羽の鳥を感染させた鳥インフルエンザ株が、複数の哺乳類で確認されたと発表した。
そしてこれまで感染した70人は、いずれも感染した牛や養鶏、または殺処分が行われた施設との接触後に感染しているという。
ほとんどの症例は、目の充血や発熱などの軽症だが、より重篤な症状に至るケースもあるそうだ。
実際、今年の1月には、基礎疾患を抱えていた高齢の患者が、初めて鳥インフルエンザに感染し、死亡したという。(了)
出典元:ABC News:1st human known to be infected with H5N5 strain of bird flu dies, Washington state officials say(11/22)


























