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ロンドンが「ウルトラ低排出ゾーン」を指定、平日の朝夕にガソリン車を規制

ロンドンが「ウルトラ低排出ゾーン」を指定、平日の朝夕にガソリン車を規制
flickr_Cristian Bortes

イギリスのロンドンの通りで、排ガスによる大気汚染を防ぐため、これまでにない厳しい車の交通規制が実施された。

 

通行できるのは電気自動車など

 

この規制が行なわれたのは、ロンドンにある9つの通り、BlackalストリートやCowperストリート、Paulストリートなどとされている。

 

そして朝と夕方のラッシュアワーの時間帯、これらの通りではガソリン車やディーゼル車、古いハイブリッドカーの通行が禁止されたという。

 

逆に電気自動車や最新のハイブリッドカー、水素自動車、二輪バイク、e-バイクの通行は許可されたそうだ。

 

9つの通りは「ウルトラ低排出ゾーン」に指定され、このような厳しい通行制限を行うのはロンドンでも初めてとされている。

 

排ガスに晒されるのを防ぐため

 

このオリジナルの計画はHackney自治区やIslington自治区などの議会によって推し進められ、同エリアの近隣住民で諮問会議に参加した人々の70%によって支持されたという。

 

Hackney議会のFeryal Demirci議員は次のように語っている。

 

「この動きは、危険な排気ガスに人々が晒されるのを減らすことになるでしょう。また人々が学校や会社への行き帰りに、歩いたり自転車に乗ったりする道路をより安全にするでしょう」

 

もともとは両方使える予定だった

 

とはいえこの規制に反対する声もあるとか。実はConfused.comの編集者であるAmanda Stretton氏によれば、もともとこの計画は電気自動車を買える人と、そうでない人のため、(両者が利用できる)2本立てのシステムでスタートさせる予定だったという。

 

しかしこれでは電気自動車が買えない人は、通勤で車が使えなくなってしまう。Stretton氏はBBCの取材に対し次のように語っている。

 

「私たちの調査では、多くの人が電気自動車を購入したいと思っているが、コストだけでなく充電設備の不足などによって、購入を延期していることを示しています」

 

今回の規制は月曜から金曜の午前7時から10時、16時から19時まで行われ、取り締まりには自動ナンバープレート認識装置が使われるそうだ。

 

イギリスでは大気汚染に関する意識が高まっており、今回の規制に違反するとドライバーには130ポンド(約1万8600円)の罰金が科せられるという。(了)

 

 

出典元:BBC:Nine London streets in ‘ultra-low emission’ vehicle scheme(9/3)

出典元:The Guardian:London boroughs to impose ultra-low emission zones(8/28)

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