独で施設から抜け出した2人の高齢者、ヘヴィメタのコンサート会場で発見
先月、ドイツで福祉施設を抜け出した2人の高齢者の男性が、ヘヴィメタルのコンサート会場で発見されるという珍しい出来事が起きたのをご存じだろうか。
会場から離れるのを嫌がる
警察によれば、ナーシングホームは8月3日に、入所者である2人の男性の姿が見えないことに気づき、通報したという。
その後、警察が捜索を開始。すると午前3時に2人の男性が、世界で最も規模の大きなヘヴィメタルの祭典「Wacken Open Air」の会場にいるところを発見したそうだ。
2人の男性は混乱し、ボーっとしていたようだが、それでもなお会場から離れるのを嫌がったとされている。
29回目を迎え、7万5000人が集まる
その後、警察は施設へ戻るよう2人を説得。最終的に男性らは説得に応じ、パトカーへ乗せられたという。
発見の知らせを聞いたナーシングホーム側は車を手配し、2人は無事に施設へ帰ることができたそうだ。
警察のスポークスマンであるMerle Neufeld氏は「彼らは明らかに、メタル・フェスティバルが好きでした」と語っている。
この「Wacken Open Air」というフェスティバルは今年で29回目を迎え、4日間も続けられ、7万5000人の観客が集まったという。
出演者は「Danzig」や「Judas Priest」「Hatebreed」などとされている。
このイベントはSchleswig Holsteinという街で行われ、通常は地面がぬかるんでいるのだが、今年は熱波のため、主催者側が観客らに火の扱いや埃に注意するよう呼びかけていたそうだ。
それにしてもヘヴィメタのコンサート会場にいるとは、ナーシングホームの関係者もきっと驚いたに違いない。(了)
出典元:NYPost:Nursing home escapees found at heavy metal festival: police(8/5)
出典元:USA TODAY:Elderly men escape nursing home to go to heavy metal festival in Germany(8/6)