オカシオ・コルテス下院議員の写真を揶揄したジャーナリストに非難殺到
アメリカの中間選挙で民主党から立候補し、当選を果たしたヒスパニック系のアレクサンドリア・オカシオ・コルテス下院議員。
彼女に関するツイートを、あるジャーナリストがしたことで多くの非難が寄せられている。
「苦労しているようには見えない」
そのジャーナリストとはワシントン・タイムズ紙のEddie Scarry氏。
彼は先日、送られてきたコルテス議員の姿をツイッターに投稿。後ろから撮影された彼女の写真と共に、つぎのようなコメントを添えた。
「Hill(米メディア)の記者から僕に写真が送られてきた。これは彼らがたった今、撮影したオカシオ・コルテスの写真だ。言わせてもらいたいことがある。このジャケットやコートからは、生活に苦労している少女には見えない」
数千人から非難のリプライ
このツイートは庶民派として認められているコルテス議員を揶揄したものと考えられ、やがてまたたく間に拡散。数千人からリプライが送られ「(後ろから女性を撮影するなんて)気味の悪い写真」などと非難を浴びたという。
その後、Scarry氏はツイッターの投稿を削除。しかし非難の声は収まらず、29歳のコルテス下院議員を少女と呼んでいることにも批判が寄せられたとか。
最年少の女性下院議員となる
そもそもコルテス議員は、ニューヨーク市のブロンクス地区の生まれ。母親はプエルトリコ人で、ワーキングクラス(労働者階級)の家庭で育ち、生い立ちなどを公にしてきたという。
ボストン大学で国際関係と経済を専攻するも、民主党の候補者になる1年半前までは、レストランでウェイトレスとして働きながら、有権者1人1人と接する草の根の政治活動を続けてきたそうだ。
そして今年の6月には民主党の重鎮、ジョセフ・クローリー議員を破り、ニューヨーク州14区での民主党候補者の座を獲得。そして先日の中間選挙では民主社会主義的な政策を掲げ、若者や移民の支持を広げて見事当選し、最年少の女性下院議員となった。
今回のScarry氏のツイートについて、コルテス議員は次のように投稿している。
If I walked into Congress wearing a sack, they would laugh & take a picture of my backside.
If I walk in with my best sale-rack clothes, they laugh & take a picture of my backside.
Dark hates light – that’s why you tune it out.
Shine bright & keep it pushing.✨ https://t.co/mRq5wn0v9A
— Alexandria Ocasio-Cortez (@Ocasio2018) November 15, 2018
「もし私がサックを背負って議会に入っていったら、彼らは笑い、後ろから写真を撮影するでしょう。また私が一番のお気に入りの高級な服を着ていたら、やはり彼らは笑い、後ろから写真を撮影するでしょう。闇は光を嫌う。これが無視する理由なのです」とコメントしている。(了)
出典元:INDEPENDENT:Journalist’s ‘creep shot’ photo of Alexandria Ocasio-Cortez sparks major backlash online(11/16)
出典元:BBC:Journalist criticised for ‘sexist’ Ocasio-Cortez tweet(11/16)