「視界が奪われ、吐き気を催す…」露の艦船が敵を攪乱させる新型装置を設置
ロシアのフリゲート艦が、敵の乗組員の視界を奪い、気分さえ悪くさせる不気味な装置を設置したことが明らかとなった。
目くらましタイプの装置「Filin」
その船とは、主に北極海をパトロールしている、新型ステルス・フリゲート艦アドミラル・ゴルシコフ級の1番艦「アドミラル・ゴルシコフ 」と2番艦「アドミラル・カサトノフ」だ。
先日、これらの艦船に「5P-42 Filin」と呼ばれる装置が取り付けられたという。
「5P-42 Filin」は直接攻撃する装置ではなく、敵の目を眩ませ、または敵の乗組員に吐き気を催させ、病気のような状態にさせることができるそうだ。
RIA Novosti reports that Ruselectronics' 5P42 Filin visual-optical interference stations have been placed on the Admiral Gorshkov and Kasatonov Project 22350 frigates. The 5P42 is designed to counter laser range finders, NVGs, and ATGM guidance systems.https://t.co/4lA16aiScd pic.twitter.com/xBcKxqdyvC
— Rob Lee (@RALee85) February 3, 2019
視界を奪い、攻撃能力を削ぐ
「5P-42 Filin」はストロボのようなビームを敵艦に照射し、夜間に敵の視界を奪い、攻撃能力を削ぐと言われている。
メーカーの「Ruselectornics」によれば、この装置は対戦車ミサイルに使用されている距離測定システムやレーザー距離センサーといった敵の暗視技術を、5km離れたところから効果的に抑制できるという。
この開発では、実際にボランティアが「5P-42 Filin」によって保護されたターゲットを、アサルトライフルやスナイパーライフル、またはマシンガンで撃つことで効果を確かめたとか。
参加者の45%が気分の悪さを訴える
実際に開発テストに参加したボランティアは全員、「Filin」を照射された後、ターゲットを狙うことができないトラブルを経験したそうだ。
またこの照射によりボランティアの肉体的コンディションにも影響を与え、参加者の45%が目眩を覚え、気分も悪くなり、方向も分からなくなったという。
さらに参加者の20%は、目の前を火の玉のようなものが移動していくのを経験したと述べている。
この装置は「アドミラル・ゴルシコフ」や「アドミラル・カサトノフ」だけでなく、現在建造中の新型艦船にも配備される予定だという。(了)
出典元:9NEWS:New Russian weapon ‘makes enemies want to vomit’(2/4)
出典元:EXPRESS:Russia deploys DAZZLER weapons which makes enemies vomit and hallucinate(2/5)