800円で購入したものが7000万円以上に!中世の貴重なチェスの駒がオークションへ
長い間失われていたチェスの駒(ピース)が発見され、オークションにおいて高値で落札されることが予想されている。
800円で購入したものが7000万円以上
その駒とは、中世に作られた「Lewis Chessmen 」のチェス・ピースとされている。
実はこの駒は1964年に、スコットランドのエジンバラに住む人物(CNNでは骨董商としている)が7.5ドル(約810円)で購入し、以来50年以上も引き出しにしまっていたという。
購入した住人はその価値が分かっていなかったようだが、最近発見され、7月2日に行われるオークションにおいて、67万ドル(約7300万円)から126万ドル(約1億3600万円)での落札が予想されているそうだ。
駒の左目が欠けている
その駒は所有者の遺族が鑑定のために、サザビーズに持ち込んだとされ、大きさは3.5インチ(約8.9cm)、セイウチの牙で彫られたものだという。(恐らくルークと思われる)
サザビーズの鑑定の専門家であるAlexander Kaderも、最初にこの駒の状態を見た時には、びっくり仰天したそうだ。
それは風雨にさらされ、左目が欠けているなど壊れているところがあったが、それがさらに戦士の像に魅力を加えていたとか。
行方不明だった5つのうちの1つ
「Lewis Chessmen 」のチェスは、12世紀の後半から13世紀の初頭にかけて、ノルウェーで作られたと考えられている。
そしてこのチェスの存在は1831年、スコットランド北西部のルイス島で最初に確認されたという。
「Lewis Chessmen 」の駒は全部で93個あったと考えられているが、そのうち82個は大英博物館に所蔵され、11個はスコットランド国立博物館に収められているそうだ。
そしてこれまで5つが行方不明になっていたが、今回そのうちの1つが発見されたことになるという。(了)
出典元:NYPost:Recently found Lewis Chessman piece could fetch $1M at auction(6/3)
出典元:KXNET:Long lost chess piece could fetch $1 million at auction(6/3)