世界初、ヒュンダイが太陽光で充電する実用ハイブリッド車を発売
韓国最大手の自動車メーカーであるヒュンダイ(現代)自動車が、市販車としては世界で初めて、太陽光発電パネルを実装したハイブリッドカーを発売した。
ルーフに太陽光発電パネル
太陽光発電システムを搭載したその車は、ヒュンダイの中型セダンシリーズ「ソナタ」の新車種として登場。ガソリンエンジンと電気モーターの2つを利用して走行するハイブリッド車だ。
太陽光発電パネルがルーフ(屋根)一面に張られており、走行中も、駐車中も、太陽の光を受けたパネルが発電。その電気がバッテリーにチャージされる仕組みになっている。
同社の発表によれば、この発電システムで1日のバッテリー使用量の30%〜60%をまかなえるそうだ。もちろん日照時間や日差しの強さによって発電量は大きく変わるが、仮に太陽光が毎日6時間ルーフに当たったとすると、年間走行距離は、一般のハイブリッド車と比較して、約1,300km延びるとのこと。
太陽光発電は、地球に降り注いでいる太陽の光を電気に変換するものなので、電気代はかからず、そのぶん燃費の節約になる。また発電の際にCO2が発生しないので、地球環境にもいい。
今後、他の車種にもパネル搭載予定
太陽光発電パネルを搭載した車は、これまでメーカー各社が「コンセプトカー」として発表してきた。だが、実用車としての市販開始はこれが初めてのこと。8月2日から韓国で販売され、近いうちに北米でも発売になる。
今のところ太陽光発電による電力は、ガソリンエンジンをサポートする程度の割合だ。ヒュンダイはそこに止まっている気はない。シニア・バイス・プレジデントのHeui Won Yang氏はこうコメントしている。
ソーラー(太陽光発電)ルーフ・テクノロジーは、ヒュンダイ自動車が、クリーンな移動手段を提供する会社になりつつあるということを示すよい例です。
我々は現在、ソーラールーフ・テクノロジーを他の車種にも組み込むために奮闘しています。
ハイブリッド車やEV車だけでなく、ガソリンエンジン車にも太陽光発電パネルを利用する予定があるらしい。(了)
出典元:Good New Network:Hyundai Launches World’s First Commercial Car With Solar Roof Charging System(8/9)
出典元:Hyundai:Hyundai launches first car with solar roof charging system(8/2)