ちょっと不気味?NZに設置された手の形のアート作品に住民も困惑
ニュージーランドの美術館の屋根に、人の顔をした手の彫刻が設置され、注目を集めている。
地震で被害を受けた街を見下ろす
その像は8月19日の朝(現地時間)、ニュージーランドの首都、ウェリントンにある「City Gallery」の屋根に設置されたという。
このアート作品は高さが16フィート(約4.9m)もあり、名前は「Quasi」。2016年にアーティストのRonnie van Houtさんによって作られたそうだ。
そしてヘリコプターで運ばれ、2016年の大きな地震で被害を受けた「Civic Square」を見下ろすようにして、美術館の屋根に置かれたと言われている。
Is it a bird? Is it a plane? No—Quasi has landed! This morning, Ronnie van Hout’s Quasi was installed on our roof. Quasi is a joint project with Wellington Sculpture Trust, with support from Wellington City Council, Wellington Community Trust, and Richard Burrell. pic.twitter.com/9MaHc9gB71
— CityGalleryWgtn (@CityGalleryWgtn) August 18, 2019
ネットでも作品が酷評される
しかしこの作品を見た住人らは、「不愉快」や「不安になる」として困惑しているという。
またネットでも「これは最も醜く、不安にさせるアート作品だ」や「悪夢のような作品だ」「ウェリントンの人々は恐怖を感じているでしょう」といった声も寄せられた。
さらにトランプ大統領や、「アダムズ・ファミリー」のキャラクターのようだとの意見もあったそうだ。
Give a big hand for Wellington's newest resident.
Quasi, designed by artist Ronnie Van Hout, has been standing on Christchurch City Gallery since 2016 but will now call the City Gallery Wellington roof his new home pic.twitter.com/beNCqkbBv6
— Wellington NZ (@Wellington_NZ) August 19, 2019
「僕たちを守ってくれている」
しかし美術館によれば、この像は作者であるHoutさんの体の一部をスキャンして作られた、「部分的自画像」だという。
またこの作品は、ビクトル・ユーゴーの「ノートルダムのせむし男」に登場する、大聖堂の鐘つき男・カジモド(Quasimodo)をモチーフにして作られたそうだ。
そのためある人物は「この彫刻になぜ、人々が不満を持つのか僕には分からない。Quasiは街を見渡し、僕たちを守ってくれているんだよ」と述べている。
この像はもともとクライストチャーチのアートギャラリーに設置されていたが、今回ウェリントンに貸し出され、今後3年間飾られることになるという。(了)
出典元:MailOnline:Creepy 16ft sculpture of giant hand that looks like Donald Trump terrifies locals after it is installed on roof of New Zealand gallery(8/19)