タイの浜辺で幻の香料「竜涎香」を発見、重さ6kgで3000万円相当
タイのビーチで男性が大きな「竜涎香」を発見し、今回正式に本物であると確認された。
塊を見つけるも分からず、保管していた
その「竜涎香」を発見したのは、地元の漁師であるJumrus Thiachotさん(55)だ。
彼は今年の初め頃、タイ南部の街、Koh Samuiにあるビーチを歩いていたところ、約6.3kgの大きな「竜涎香」を見つけたという。
しかしThiachotさんはその塊が何か知らなかったため、家の棚の中にしまっていたそうだ。
そもそも「竜涎香」とはクジラの吐瀉物のことだが、含まれているアンブレイン(香料に用いられる成分)が独特な匂いを長く続かせることから、古代中国などでは香料や漢方薬としても珍重されてきた。
また現在でも香水業界などで取引されており、「海の宝」や「浮かぶゴールド」とも呼ばれているとか。
調査機関に依頼、正式に確認される
Thiachotさんは近所の人々に手伝ってもらい、これが本当に「竜涎香」かをテストしたが、結局確認できなかったため、政府の調査機関に依頼していたという。
そして10月22日、スラートターニー県のWitchawuth Jinto知事と専門家がThiachotさんの自宅を訪れ、調べた結果、その塊がクジラの吐瀉物であり、「竜涎香」であることが確認された。
専門家によれば正確には、その塊に80%以上の「竜涎香」が含まれていることが確認されたという。
3400万円の価値か
竜涎香とはマッコウクジラの腸内にできた結石のことで、香水に加えると、他の香料と調和し、長く香りを保つために、高級香料として使われてきたという。
今回発見された「竜涎香」は、過去の売買記録を元にすれば、32万ドル(約3400万円)の価値があるとみられている。
ちなみに2016年4月にイギリスのランカシャーで発見された「竜涎香」は、重さが1.57 kgで、約700万円で取引成立。また同じ年にオマーンで漁師が発見した80kgの「竜涎香」は、約3億2600万円で売買されたそうだ。
عثر الصيادون خالد و راشد سلطان السناني وزميلهم راشد السناني من قريات على ما يعادل 60 كجم من عنبر الحوت في عرض البحر أثناء قيامهم بالصيد. pic.twitter.com/mAYXgANPVE
— شبكة الزاجل العمانية (@zajel_oman) November 1, 2016
Thiachotさんは調査機関に申請してから調べてもらうまでに約1年かかったとし、今回「竜涎香」だと知ることができて喜んでおり、将来売却することも考えているという。(了)
出典元:MailOnline:Down-and-out Thai fisherman stumbles across precious WHALE VOMIT worth an estimated $320,000(10/25)
出典元:THE Sun:THROWING UP CASH ‘Completely broke’ fisherman finds massive lump of precious WHALE VOMIT worth £250,000(10/25)