新型コロナウイルス対策で、台湾が湖北省からの中国人旅行客の入国を禁止へ
台湾保健当局は昨日、中国湖北省からの旅行者への渡航制限をさらに厳しくする措置に踏み切った。
湖北省からの中国人は入国禁止へ
台湾の中央感染症指揮センター(Central Epidemic Command Center:CECC)は1月26日、湖北省からの中国人観光客の台湾への渡航を、今後禁止すると発表した。
また、湖北省以外に住む中国人も、観光や社会的または仕事における交流、治療などを目的とした場合には、今後台湾を訪れることが禁止されるという。
一方、台湾へ来ることを計画している中国人の学生に対しても、2週間の渡航禁止が課せられる見通しだとか。
湖北省では新型コロナウイルスの蔓延で、武漢市を初め複数の市がすでに封鎖され、住民らに移動制限がかけられている。
戻ってきた人も厳重に管理
さらに湖北省から台湾に戻ってきた人、または新型コロナウイルスの症例に当てはまる人と接触があった人には自主隔離が求められ、14日間のモニタリング結果の提出が必要になるという。
そして、もし熱や呼吸器疾患のような徴候が現れたら、彼らはただちに衛生当局に報告しなければならない。
このルールを守れない人に対しては、強制隔離といった手段が講じられるそうだ。
武漢にいたことを隠して入国した男性
台湾では1月26日時点で、新型コロナウイルスの感染者が3人確認されているという。
このうちの1人、50代の台湾人のビジネスマンは、武漢にいたことを故意に隠して台湾へ入国。その後、高雄市を旅行していたと言われている。
この男性は公共の場において健康リスクを招き、伝染病管理法を破ったとして、刑事訴追され、罰金30万台湾ドル(約100万円)が科せられたという。
台湾の衛生当局はすでに22日にも、中国からの団体旅行客の入国を一時停止する措置をとっていたが、今回さらに厳格な対応を示したことになる。(了)
出典元:Taiwan News:Taiwan tightens travel rules against Chinese visitors over epidemic(1/26)