ロシアが中国と接する4300kmの国境封鎖を発表、ツアー客の受け入れも中止
新型コロナウイルスの脅威に備えるため、ロシアが中国と接する地域の国境を封鎖をすると発表した。
極東の3つのエリアの国境封鎖を延長
ロシアのMikhail Mishustin首相は、プーチン大統領から新型コロナウイルスの拡散を防ぐためにあらゆることをせよと命じられたのち、中国との国境の多くを閉鎖する計画を承認した。
国境が閉じられるのは、極東の「ユダヤ自治州」「ハバロフスク地方」「アムール州」などで、その距離は約4300km(2670マイル)にも及ぶという。
ただしすでにこのエリアの国境は春節の連休に合わせて機能しておらず、今回の決定は30日までだった封鎖を2月7日まで伸ばすことになるそうだ。
Mishustin首相は1月30日、内閣に対し「われわれは国境の封鎖について、またロシア政府によって取られる他の手段(病気に対処する方法)について、極東における全ての国民に知らせるつもりである」と述べている。
すでに中国人観光客の入国も禁止
すでにロシアでは、中国からのツアー観光客をブロックしており、1月27日には旅行代理店も観光客の受け入れを停止。1月28日からは、ロシア国内への中国人観光客の入国を止めているという。
また全ての中国人の国内の旅行も停止され、モスクワでは当局が、観光名所やホテルなどで特別な安全対策を施しているという。
実際、患者などが現れるなど不安な徴候が示された場合は、直ちに緊急の医療チームが派遣され、徹底的な調査を実施する予定だとしている。
ロシアではまだ新型コロナウイルスの患者は確認されていないようだが、中国の複数の都市から直行便が毎日あり、2019年には200万人以上の中国人が訪れることが見込まれていたそうだ。(了)
出典元:The Moscow Times:Russia Blocks Chinese Tour Groups, Closes Border Crossings as Coronavirus Spreads(1/29)
出典元:TASS:Russia closes border with China in Far East over coronavirus(1/30)
出典元:Reuters:Russia ramps up controls, shuts China border crossings over virus fears(1/28)