武漢で新生児が新型コロナウイルスに感染、生まれて30時間で陽性反応
中国の武漢で生まれた新生児が、新型コロナウイルスに感染していることが確認された。
母親は出産前から感染
国営の新華社通信のサイトによれば、この新生児は2月2日に、武漢にある華中科技大学同済医学院付属十亦和医院で生まれたという。
新生児の母親は出産する前から、新型コロナウイルスの検査で陽性と診断されていたそうだ。
そしてこの赤ちゃんも、生まれてから30時間後に、ウイルスに感染していることが明らかとなった。
熱や咳の症状は見られない
新生児の体重は3.175kg。現在、容態は安定しているが、医療機関において経過観察が行われているという。
国営テレビのCCTVは、感染した新生児には熱や咳の症状は見られないものの、呼吸の間隔が短いと伝えている。
またX線検査では、新生児の胸に感染の徴候が示され、肝機能の異常も見られたそうだ。
そして新華社通信では、これが母から子供へ直接感染する「母子感染」の可能性があるとの、医療関係者の言葉を紹介している。
CCTVは現在、新型コロナウイルスに感染している妊婦らに対し、生まれていない子供にも感染する可能性があると警告しているという。
日本産婦人科感染症学会から妊婦さんへ
「日本産婦人科感染症学会」も妊婦に対し、新型コロナウイルスに関する「お知らせ」を発表している。
そこでは「一般的に妊婦さんの肺炎は横隔膜が持ち上がり、うっ血しやすいことから重症化する可能性がある」とした上で、妊婦さんに「人混みを避け、マスクをかけて、こまめに手洗いをするよう」促している。
「新型コロナウイルス感染症について妊娠中ならびに妊娠を希望される方へ(PDF)」
他にも心がけておくことなど、さまざまなアドバイスが書かれているので、妊婦の方たちは是非、参考にし、実践していただきたい。(了)
出典元:CBS:Baby tests positive for coronavirus just 30 hours after birth(2/5)
出典元:XINHUA NET:Newborn infected with coronavirus in China’s Wuhan(2/5)
出典元:日本産婦人科感染症学会:新型コロナウイルス感染症について妊娠中ならびに妊娠を希望される方へPDF(2/1)