英の旅客機がNY-ロンドン間を2時間も早く飛行、最短記録を塗り替える
イギリスの航空会社の旅客機が、ニューヨークとロンドンの間を今までにない短時間で飛行したとして、注目を集めている。
これまでの記録を17分縮める
その旅客機とは、ブリティッシュ・エアウェイズの112便だ。
この便は2月9日にニューヨークの空港を離陸。その後、4時間56分でロンドンの空港に着陸したという。
この時間は、以前ノルウェーの航空会社打ち立てた、ニューヨーク-ロンドン間の飛行時間の記録、5時間13分を17分も縮めたそうだ。
2時間も早く到着
フライトを追跡するブログ「Flightradar24」によれば、今回のブリティッシュ・エアウェイズのボーイング747は、大西洋上空で強力なジェットストリーム(気流)を利用できたという。
これにより機体の速度は増し、マッハ0.86を維持。音速の86%の速さで飛行を続けることができたそうだ。
ブリティッシュ・エアウェイズも、旅客機が午前6時25分にロンドンに着陸する予定だったが、この日は約2時間も早い、午前4時43分に着陸したと報告している。
またブリティッシュ・エアウェイズは声明で、次のように述べている。
「私たちは常に、速度の記録よりも、安全性を優先しています。しかし私たちの高い訓練を受けたパイロットは、予定時間の前にロンドンへお戻りになるお客様のために、この状況を最大限利用しました」
ただし、このジェットストリームは「Ciara」と呼ばれる嵐にエネルギーを与え、直撃を受けたイギリスやヨーロッパ北部は交通機関の混乱が起きたという。(了)
下は今回の暴風の中を着陸する飛行機の様子。
出典元:ABC News:British Airways flight breaks transatlantic speed record(2/10)