顔認証つき自販機がいよいよ登場、ダイドードリンコが職場で実用テスト開始
缶コーヒーの「ダイドーブレンド」などで知られる清涼飲料水メーカ・ダイドードリンコが、NECと協力して顔認証付き自販機の実用テストを開始した。
この自販機は、現金やカード類を持っていなくても「顔パス」で飲み物が買えるというもの。街中に登場する日も遠くなさそうだ。
顔認証で代金決済
自販機の使い方は、具体的には次のようになる。
最初に、自販機に付いているタッチパネルに触れて顔認証を起動させる。するとカメラが購入者の顔を捉え(撮影)、自動的に顔認証を開始。購入者は安全のため、あらかじめ登録した自分のパスコードをテンキーで入力。顔認証とパスコードの両方がOKとなると、商品購入ができるという仕組みだ。代金は、登録したクレジットカードから引き落とされる。
事前登録はスマートフォンかタブレットで行う。登録に必要なのは、クレジットカード情報と自分の顔画像、そして自分で決めたキーコードの3つ。
顔認証には、NECの生体認証技術「Bio-IDiom(バイオイディオム)」が用いられている。この技術は、世界No.1の認証精度を誇り、米国国立標準技術研究所(NIST)による顔認証技術の性能評価で第1位を獲得しているそうだ。
職場、工場などで実用テスト
今月3日から開始されている実用テストは公のものではない。自販機が設置されているのはダイドードリンコ本社(大阪府大阪市中之島)、NEC本社(東京都港区)、ダイドードリンコの関連会社である大同薬品工業の関東工場などだ。
ダイドードリンコのニュースリリースによると、同社の「国内飲料事業における売上の8割以上を自販機チャネルが占め」ており、自販機が事業活動の中核となっている。今回の顔認証の導入など、自販機のイノベーションに積極的に取り組んで行くとのこと。
実用テストは、10月には終了する予定。問題がなければ一般デビューとなるだろう。顔パスで飲み物が買える日は近いかもしれない。(了)
出典元:ダイドードリンコ株式会社 ニュースリリース:日本初!自動販売機で”手ぶら”購入が可能に 自動販売機での顔認証決済サービスの実証実験を開始(7/6)
出典元:NEC News Room:日本初!自動販売機で”手ぶら”購入が可能に 自動販売機での顔認証決済サービスの実証実験を開始(7/6)