【新型コロナ】インドで1日の新規感染者が6万人を突破、合計200万人へ
インドで先週の金曜日に、新型コロナウイルスの新規感染者が一気に跳ね上がり、合計の感染者が200万人に達した。
世界でも3番目に多い感染者
インドではアジアの中で最も多くの新型コロナの感染者が出ており、世界でもアメリカ、ブラジルに次いで多いと言われている。
感染は小さな街や地方まで広がっており、まだピークに達するまで数カ月かかる可能性があるとされている。またすでに過剰な負担が強いられている医療機関も、さらにひっ迫する可能性があるという。
インド保健当局は、13億人を抱える国内においても、複数のアウトブレイクに対処しなければならず、ニューデリーにあるJawaharlal Nehru大学のRajib Dasgupta氏も「インドの国のサイズや多様性により、異なったフェイズで複数の蔓延が起きています」と述べている。
問題となる検査率や死亡率
インドの保健省は8月7日、新たに6万2538人が新型コロナに感染したと発表。インド国内の感染者の合計は、203万人に及んだと述べている。
インドでは6月中旬以来、1日の感染者が平均で5万人に達しており、それでも専門家によれば検査率が非常に低く、100万人につき1万6035件しか検査できていないという。
一方、今までに亡くなった人は4万1585人で、死亡率は約2%と比較的低い水準にとどまっているものの、この人数も検査を受けた人だけしかカウントされていないと言われている。
出稼ぎの人々が村に帰る
インドのモディ首相は、3月25日からロックダウンを行い、厳しい行動制限などを設けてきたが、都市に出稼ぎに来ている人々などが、大量に自分たちの村に帰る動きもあったという。
そしてビハール州を含む複数の州では、多くの出稼ぎ労働者(移民なども含む)が帰郷し、また経済のためにロックダウンの制限も少し緩和されたこともあり、ここ数週間で感染者が急激に増えているという。(了)
出典元:France24:India’s Covid-19 cases top 2 million as country reports highest one-day tally(8/7)