SNSへの投稿をきっかけに子供に「がん」を発見、早期の治療に結びつく
フェイスブックへの投稿をきっかけに、子供のがんを早く見つけた母親のエピソードがアメリカで伝えられている。
目の中に光のようなものを発見
その母親とは、テネシー州の街、Knoxvilleに住むJasmine Martinさんだ。
彼女はある日、生後17カ月の娘、Sariyahちゃんの目の中に小さな光のようなものを発見したという。
やがて7月30日には、その光は月のように大きくなっていったため、JasmineさんはSariyahちゃんの写真をフェイスブックに投稿。すると「がん性」の病気の可能性があるとのコメントが寄せられたそうだ。
そこでJasmineさんは、Sariyahちゃんを小児科病院へ連れて行くも、医者からは特に異常はないと診断される。
病院に勤務する友人に写真を送付
しかしJasmineさんは何かがおかしいと思い、眼科医に診てもらおうとするが、予約が取れるまで数週間かかる可能性があった。
そこで彼女は、病院で働く友人にEメールでSariyahちゃんの写真を送付。すると友人が写真を医者に見せてくれて、病気の可能性があると指摘され、すぐに「St. Jude Children’s Research病院」へSariyahちゃんを連れて行ったという。
そして診断の結果、Sariyahちゃんは「両側性網膜芽細胞腫」と診断された。
「網膜芽細胞腫」とは毎年200人から350人の子供がかかる、稀な形態の「がん」で、一般的に5歳前の子供において発症すると言われている。
がんは色彩や光を感知する「網膜」の中で成長し、片目または両目に影響を与える可能性があるが、全体の3分の2は片目だけかかるそうだ。
治療を受け、病院を退院。しかし…
Sariyahちゃんはレーザー治療を受け、9月には退院し、自宅へ戻ることができた。
しかし懸念も残っている。Sariyahちゃんの右目にあった腫瘍は縮んだが、レーザー治療を受けた左目の小さな点が再び戻っているという。
Sariyahちゃんの場合、早期に治療を受けることができたようだが、Jasmineさんは娘の右目にはまだ大きなリスクがあるとし、今後も終わりのない戦いが続くと語っている。(了)
出典元:GMA:Social media helps mom spot rare cancer in her baby’s eye(10/12)