「モデルナ」の新型コロナ・ワクチン、承認後に全米各地で接種を開始
アメリカのバイオ医薬品企業「モデルナ」の新型コロナ・ワクチンが承認され、接種が始まった。
ボストンの病院でも接種開始
「モデルナ」の新型コロナ・ワクチンは12月18日に米食品医薬品局によって承認され、さまざまな場所で接種が始まったという。
マサチューセッツ州のボストンにある病院「East Boston Neighborhood Health Center」もそのうちの1つで、医療従事者から新型コロナ・ワクチンの接種が始められたそうだ。
この病院で最初に投与されたJaime Gallegos医師は、ワクチン接種の際に「これでもくらえ、COVID!」というメッセージを手に持っていた。
New week. New Vaccine. New Hope
Moderna vaccine arrives in MA
Dr. Jaime Gallegos at East Boston Neighborhood Health Center first to receive the shot.
Latest, 4,5,6 @boston25 pic.twitter.com/aIBMzRQse8— Scott McDonnell (@ScottMcDonnell_) December 21, 2020
20日の朝には出荷される
承認後、12月20日の朝には、ミシシッピ州の街、オリーブ・ブランチにあるモデルナの施設からワクチンが出荷されたという。
やがてワクチンは、テネシー州のメンフィスにある「FedEx」の中継(ハブ)基地に運ばれ、そこから全米各地に届けられていくことになるそうだ。
「ファイザー」のワクチンはマイナス70度での保管が必要になるが、「モデルナ」のワクチンは通常の冷蔵庫でも1カ月間保存が可能とされている。
このためより簡単な「配布」が可能で、それがこのワクチンの強みとも言われている。
このワクチンは輸送時に、専用の保冷剤と温度モニターが備え付けられた、断熱クーラーボックスに詰められたという。
一方、EUでも「ファイザー」の新型コロナ・ワクチンの使用が承認され、12月27日から加盟27カ国内で順次接種が始まると言われている。(了)
出典元:ABC News:Moderna vaccinations begin in US(12/21)