ロシアの工場付近で体が青く染まった野良犬、7匹が発見され保護される
ロシアで体が青い色に染まった複数の野良犬が発見され、懸念が広がっている。
ガラス工場の付近で発見
その犬たちが見つかったのは、モスクワの東、320kmにあるNizhny Novgorodの近くの街、Dzerzhinskとされている。
この町は工業地帯となっており、ガラスの工場もあるという。
そして2月11日、地元のメディアがこの工場付近をさまよっていた野良犬、7匹が青い色に染まっていることを報じた。
化学物質で変色する可能性あり
その工場は、アクリルガラスや青酸を作り出しており、犬たちは工場内にあるパウダー状の青い染料の中で転がったと考えられている。
2月13日、体が青く染まった犬たちは、Nizhny Novgorodにある動物病院へ運ばれ、血液や便のサンプルが採取されたという。また調べた結果、犬の毛にはプルシアンブルーの染料の痕跡が見つかったそうだ。
ロシアのメディアは、犬たちは健康そうで食欲もあると伝えているが、硫酸銅といった有害な化学物質は、毛の色を変化させてしまう可能性があり、懸念されている。
明るい緑色に染まった犬も発見
また2月18日には、モスクワから南へ37km離れた町、Podolskでも明るい緑色に染まった犬たちが発見されたという。
数人のロシア人らはSNSにおいて、先日青い犬が見つかったことを受け、これらの犬が人々によって故意に染められたと主張しているそうだ。
ただ獣医はこの緑色の犬も調べており、現時点では健康そうには見えるが、まだ緑色の毛の原因は特定されていない。また、このことは共産党時代の遺産でもある古い工場での、化学汚染のリスクが続いていることを浮き彫りにしているという。(了)
出典元:BBC:Russia’s stray dogs with bright-coloured fur – pictures(2/20)
出典元:Indian Express:Smurfs or Avatar? : Pack of stray dogs with bright blue fur spotted in Russia(2/17)