イギリスで新型コロナの新たな変異株を確認、16人が感染
イギリスで新型コロナウイルスの新たな変異種が見つかり、16人への感染が確認された。
「調査中の変異株」と指定
イングランド公衆衛生庁は、そのウイルスを現在「調査中の変異株」として指定したという。
この新しい変異株に感染したケースは、2月15日に初めてイギリスの「変異株監視システム」によって確認されたが、研究者はこれがイギリスを起源(発生)とするものではないか、と考えている。
そして検査で陽性となった16人は自主隔離するよう求められ、彼らの接触履歴も追跡されたそうだ。
この変異株には、南アフリカやブラジル由来のものと共通の変異が見られるという。それは遺伝子の「E484K」に変異が見られるもので、これらはワクチンや以前の感染による免疫から逃れ、予防効果を減少させる可能性があると言われている。
しかし今回の変異株は監視リストに入っているものの、ただちに懸念すべきものではないと考えられている。
大規模な検査は必要ない
イングランド公衆衛生庁によれば、今回の変異株のケースは、地理的にイギリス全体に広がっているという。
ただブラジル由来の変異株のように、今回の変異株に関しては、大規模な検査は必要ないとしている。
イギリスでは現在、8つの変異株が監視リストに加えられており、そのうちの4つが「調査中の変異株(VUI)」で、残りの4つがブラジル型を含む「懸念すべき変異株(VOC)」となっている。またイギリス株といっても地域別に分かれているようだ。
保健当局はこのうち主に「懸念すべき変異株」に感染した人を追跡調査しているという。
この調査では、イングランド南東部の379世帯に絞り込まれたそうだ。また南グロスターシャーの5つの郵便番号地域の全員が、症状がなくても、Covidテストを受けるように検査場へ招かれている。
イギリスの科学者たちは、新型コロナワクチンを微調整して、ウイルスが変異しても病気に対する高い防御を提供し続けることを確実にするために、歩調を合わせるようにしているという。(了)
※2月17日のBBCジャパンの記事も、是非参考にしていただきたい。
出典元:BBC:Covid-19: Another new variant added to UK watch list(3/4)