ドイツでイギリス由来の変異株の割合が40%、すぐに優勢になる見通し
ドイツの研究所は、新型コロナウイルスの変異株が、やがて国内でも支配的になっていくとの見方を示した。
4週間前はわずか6%だった
ドイツのロベルト・コッホ研究所は3月5日、イギリスで初めて確認された新型コロナの変異株が、まもなくドイツ国内でも優勢になる可能性があると述べた。
また同時に、このイギリス由来の変異株の感染拡大を止めることは難しいとの見解を示したという。
ロベルト・コッホ研究所のLothar Wieler所長は、4週間前は、感染した人のうち「B117(イギリス由来)」の変異株が検出されたのは6%だったと報告。
しかしながら現在、「B117」の症例が、ドイツではすでに40%になっているとした上で、次のように述べた。
「B117が、ドイツにおいてまもなく支配的なウイルス株になっていくことが予想されます。その後、ウイルスを阻止することは難しくなるでしょう。なぜならB117はあらゆる年代にとってより感染力が強く、より危険だからです」
ドイツの最近の感染状況とは?
ジョンズ・ホプキンス大学のデータによれば、ドイツは昨年の10月頃から、急速に新型コロナの感染者が増え始め、11月4日には1日の新規感染者が約3万1000人、11月25日には約3万3000人となった。
さらに12月30日には1日の新規感染者が約4万9000人、1月7日にも約4万5000人となった。
その後、徐々に新規感染者は減り始め、2月18日には約9800人になるが。ここ最近は下げ止まっており、2月25日と3月4日も約1万1000人ずつ、と横ばいの状態が続いている。
また死者も1月7日や1月13日に約1200人となり、1月19日には約1734人に達した。そこから徐々に減少傾向となり、2月17日には903人、2月26日で596人、3月8日で252人となっている
しかし、このままイギリス由来の変異株が優勢になれば、さらなるリスクにさらされることになるのかもしれない。(了)
出典元:Reuters:B117 coronavirus variant might soon become dominant in Germany: RKI head(3/5)