デモを規制する法案に反対し、英南西部で一部が暴徒化、警官が負傷
イギリスである法案をめぐって、激しいデモが起き、複数の警察官が負傷する事態となった。
警察により多くの権限が付与
イギリスのイングランドやウェールズでは、現在「The Police, Crime, Sentencing and Courts Bill」と呼ばれる法案が審議されているという。
この法案では、非暴力な抗議集会の開催にも規制をかけるもので、警察により多くの権限を与えることになると考えられている。実際、違反したものには罰金が科せられ、刑務所に収監される可能性もあるそうだ。
このためイングランド南西部の街、ブリストルでは3月21日、多くの市民がこの法案の廃案を求めて、デモを行ったという。
🇬🇧Movilizaciones y disturbios en Bristol, Inglaterra, en protesta por la ley que quiere aprobar el gobierno para dar más poder a la policía para detener manifestaciones. Los manifestantes se han enfrentado a la policía y atacado una comisaría.pic.twitter.com/I6NbGjxdo8
— Descifrando la Guerra (@descifraguerra) March 21, 2021
This is not about protecting the right to protest, it’s violent criminality from a hardcore minority who will hijack any situation for their own aims. My colleagues, some of whom are now in hospital face the brunt of that hatred. Thoughts remain with my colleagues. #Bristol pic.twitter.com/Hb1UI9i9Gd
— John Apter (@PFEW_Chair) March 21, 2021
「私たちに抗議させろ!」
デモ参加者は広場の「College Green」に集結。その後「私たちに抗議をさせろ!」や「法案は皆にとって有害だ」「私たちの沈黙は、お前たちの権利ではない」と書かれたプラカードを掲げ、「Kill the Bill(法案を殺せ)」と叫び、警察署まで行進したという。
しかし現在、イギリスでは新型コロナ対策として、大規模な集会が禁止されている。
そのため警察が出動し、デモを解散させようとして、参加者と激しく衝突。デモ参加者は警察車両の上に乗ったり、警官に花火を向けたり、通りに火を放ったりしたという。
これにより複数の警察官が負傷。腕や肋の骨を折った疑われる警官もおり、警察署の窓ガラスも割られたそうだ。
この事態を受け、政府のプリティ・パテル内務大臣は「今夜のブリストルでの場面は受け入れがたい。少数派の人間による暴力や無秩序は、決して容認されない。警察官は私たち皆を守るために、自身を危険な立場に置いています。今晩、ケガをした警察官にお見舞い申し上げます」と述べている。(了)
出典元:METRO:Violence erupts during ‘Kill the Bill’ protest in Bristol leaving officers badly injured(3/21)