台湾で水不足、干上がった湖の底から1年前に失くしたスマホを発見
台湾では現在、過去56年間で最悪の水不足に見舞われているが、そんな中である男性に朗報が届けられた。
パドルボードをしていてスマホを落とす
その男性とは「Chen」さんだ。彼は1年前、日月潭(Sun Moon Lake)でパドルボードをしていた時に、スマートフォンを水の中に落としてしまったという。
無論、当時スマホは回収できなかったが、先週になって、ある作業員から「Chen」さんに連絡があり、湖の底で乾いた泥に覆われたスマホを見つけたと知らせてきたそうだ。
「Chen」さんは、その夜嬉しく眠ることもできず、その後スマホを返されたようだが、防水カバーがかけられていたため、いまだに使える状態だったという。
すでの湖底に草が生えている場所も
その作業員の話によれば、日月潭は、ここ50年から60年間で、最も水位が低下していたという。
実際、多くのSNSユーザーもこの湖を訪れて自撮りをしているが、そこには湖底の土が乾き、ひび割れている様子が映っていたそうだ。
しかも他の場所では、湖底に植物まで生え始めており、緑豊かな平原のようにみえる場所もあるとか。
この投稿をInstagramで見る
この投稿をInstagramで見る
多くの家庭や企業も影響を受ける
台湾では台風が豊かな水を運んでくるが、昨年は1つの台風も上陸しておらず、このようなことは50年以上で初めてのこととされている。
このため台中市や苗栗県、彰化県北部では100万以上に及ぶ世帯や企業に影響を及ぼし、水の配給措置が取られ、ヘアサロンではシャンプーができず、ガソリンスタンドでも洗車が禁止されるなどの措置が取られたという。
また台湾の水不足は、水を大量に消費するマイクロチップ製造部門に影響を及ぼし、コンピューターからスマートフォンまであらゆるものに電力を供給する半導体の、世界的な不足を悪化させると予想されている。(了)
出典元:BBC:Taiwan drought: Man retrieves phone dropped in lake a year ago(4/9)