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インドでロックダウンをやり過ごすため“洞窟”にいた観光客を救助…所持金はほぼなし

インドでロックダウンをやり過ごすため“洞窟”にいた観光客を救助…所持金はほぼなし
Twitter / Tipzy

新型コロナウイルスの感染拡大を受け、全土で厳しいロックダウンを敷くインド。

 

そんな中、ロックダウンをやり過ごすため洞窟に潜んでいた観光客らが救助される、という珍事が発生した。

 

洞窟内に25日間滞在、現金はごく僅か…

 

ロックダウンの最中、洞窟から救助されたのは4人の男性と2人の女性の6人組の観光客。

 

インド北部ウッタラーカンド州リシケーシュからほど近い場所に位置する洞窟内にいたところを地元住民が発見し、警察に報告したことが救助へとつながったという。

 

発見当時6人はごく僅かな金しか持ち合わせていなかったが、3月24日から25日間にわたり洞窟内に滞在していたとのことだ。

 

救助された後に受けた新型コロナウイルスのテストにおいては、全員陰性であることが示されたと伝えられている。

 

リシケーシュの風景(Wikipedia Common)

国籍もバラバラの6人がなぜ洞窟に?

 

6人の国籍はウクライナ、アメリカ、トルコ、フランス、ネパールと様々で、インド国内には昨年、各個人別々に入国していたという。

 

しかしそれでは一体なぜ、国籍も入国時期も異なる6人が、洞窟で共に1カ月近くの時間を過ごすこととなったのだろうか。

 

地元警部補のRajendra Singh Kathait氏によると、6人はインド国内におけるロックダウンが開始される前にはウッタラーカンド州内の町、Muni Ki Retiに位置するホテルに滞在していたものの、金がほとんど底をついてしまい洞窟へと移動せざるを得なくなったという。

 

ただそれでも食糧をはじめとする生活必需品を買うだけの金は所持していたため、インドの公用語であるヒンディー語の知識を持つネパール国籍の男性が他の5人が買い物へ行くのを助けつつ、共同生活を行っていたとのことだ。

 

6人は薪を使って起こした火で料理を行ったり、近隣の川の水を汲んで利用したりしていたとも伝えられている。

 

救助された後、6人はリシケーシュからほど近いスワーグ・アシュラムで14日間の隔離下に置かれており、これにかかる費用や食糧は政府により賄われているという。

 

観光地として知られるリシケーシュに取り残される外国人

 

今回6人が発見された洞窟からほど近い都市・リシケーシュはヒンドゥー教の聖地であると同時に、60年代にビートルズやローリングストーンズが滞在した修行場をも有する。

 

ビートルズは1968年に同地を訪れた際にそこで30以上もの楽曲を作曲したとされており、リシケーシュを名だたる観光名所とするのに貢献した。

 

一方ウッタラーカンド州の観光課によると、そんな観光名所としての顔を持つリシケーシュ内には今も約700人の観光客が取り残されているという。

 

このような現状を受け、インド政府は「Stranded in India(“インドで立ち往生”の意)」というウェブサイトを開設。インド国内に取り残された外国人観光客らの支援を行っているという。

 

人であふれるリシケーシュの町(Wikipedia Common)

 

洞窟内に1カ月近くも滞在しているところを救助された観光客ら。金が尽きてしまったのはロックダウン等関係なく彼らの無計画さ故に思えるのだが、6人には自国に帰国したらこの件を反省してもらいたいところだ。(了)

 

出典:The Hindu:Police order ‘cave-dwelling’ foreign tourists near Rishikesh into quarantine (4/19)

出典:BBC:India coronavirus lockdown: Broke tourists rescued from cave(4/21)

出典:Fox News:Tourists in India who tried to ride out coronavirus in cave run out of cash, sent to quarantine(4/21)

出典:JTB:インド都市情報 リシケシの気候と服装

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