英で動物福祉法を改正、残酷な虐待を行った人間は最大で5年間も刑務所へ
イギリスで今後、動物に対して虐待を行った人間は、長期間刑務所に収監されることになった。
今までは最大6カ月しか拘束できなかった
イギリスでは2006年に、「動物福祉法」が成立。その法律では、動物を虐待して有罪になっても、最大で6カ月しか拘束できなかったという。
しかし今回、その法律の改正案が可決され、動物に対し残酷な虐待を行った者は、最大で5年間刑務所に収監できるようになった。
この法律は今年の6月29日から施行され、イングランドやウェールズで適用されるという。
「長い間待たされた」
イギリスの王立動物虐待防止協会「RSPCA」は、この動きを歓迎。しかし同時に「長い間待たされた」とも述べている。「RSPCA」の最高責任者であるChris Sherwood氏は、次のように語っている。
「この法律は、イギリスの動物福祉にとっては大きな前進です。私たちは、動物のために正義が下されるようになったことを喜んでいます。より厳しい判決は、潜在的な動物虐待者に対する強い抑止力となり、動物虐待を根絶するという私たちの目的にも役立ちます」
「この改革は長い間待ち望まれていたものです。長年にわたり、最も暴力的で恐ろしい虐待や残虐行為は、最高でもわずか数ヶ月の刑期しかありませんでした。私たちは、世界で最も優れた動物福祉の基準を持っていることを誇りに思っていますが、拘置刑は長い間、私たちを失望させてきました」
「”殴られたり、刺されたり、撃たれたり、焼かれたり、いらなくなったペットや高齢のペットが溺れたり、野生動物がクロスボウで撃たれたり、火をつけられたり、若い雄鶏に死闘を強いたり、ブリーダーが子犬を丈夫に見せるために耳を切り落としたりと、想像を絶するような残虐な事件に、毎年警察官は直面しています」
「この法案が提出されて以来、動物たちは飢え、撃たれ、刺され、撲殺され、溺れています。少なくともこれからは、私たちが心を痛めるような事件については、裁判所が犯罪の重さを真に反映した判決を下すことができるようになるでしょう」
また最近は、ペットに危害を加えた犯人が裁判所から釈放されるケースが相次いでいることから、Daily Expressの読者もこの法案を歓迎。「素晴らしいニュースだわ。実現することを願いましょう」や「”最大 “ではなく、少なくとも5年にすべきだね」と言った声も寄せられているという。(了)
出典元:Express:People who harm animals now face tougher jail sentences(4/30)
出典元:METRO:Animal abusers now face five years in prison as tougher laws are passed(4/30)