ロンドンで反イスラエルの大規模デモ、大使館前を数千人が行進
イスラエルとパレスチナのガザ地区との間で紛争が続く中、イギリスの中心部では反イスラエルの大規模なデモが起きた。
イスラエル大使館の前をデモ行進
現在、イスラエルはガザ地区に対し空爆や砲撃を行い、多数の建物が倒壊して、子供たちを含む多くのパレスチナの人々が犠牲になっている。
そんな中、15日にはロンドンの中心部にあるイスラエル大使館の前に、数千人の人々が集まり、ガザ地区への攻撃を非難するデモを行った。
デモの主催者は、イギリス政府に対して、イスラエルがパレスチナの人々を攻撃し、抑圧することを止めさせるよう求めたという。
またデモに参加した人々は「パレスチナに自由を!」と唱えながら、大使館の前を行進していったそうだ。
Palestine Freedom March in London near Israel Embassy #FreePalestine #Palestine #israel #ifd #Gaza_Under_Attack #Gaza pic.twitter.com/k4RQRxBuuf
— Max S (@maxsultanmax) May 15, 2021
パレスチナ側の犠牲者の半分は女性や子供
イスラエルが5月10日にガザ地区への攻撃を開始してから、すでに139人のパレスチナ人が死亡。またガザ地区の武装勢力「ハマス」などのロケット弾により、イスラエルでも9人が亡くなっているという。
イスラエル側は、ガザ地区での犠牲者の中には数十人の武装勢力のメンバーが含まれているとしているが、パレスチナの保健当局は死者の約半数が、女性や子供だと報告しているそうだ。
5月15日にも、空爆とロケット弾の応酬が繰り返され、ガザにある難民キャンプでは10人のパレスチナ人が死亡し、イスラエル側でも1人の男性が亡くなっている。
「イギリス政府も加担することになる」
今回のデモを主催したのは「パレスチナ連帯キャンペーン」などの、複数の団体だ。主催者のスポークスパーソンは次のように語っている。
「イギリス政府が、直ちに行動を起こすことが重要です。パレスチナ人に対するイスラエルの残虐な暴力や抑圧が許され、罰せられないままでいることを止めなくてはなりません。ガザへの砲撃は戦争犯罪であり、子供たちを含む市民を殺している。イギリス政府は、イスラエルに軍事的、外交的、財政的支援を続ける限り、これらの行為に加担することになります」
このような反イスラエルのデモは15日、ドイツやフランスなど、欧州各地でも行われたという。(了)
出典元:BBC:Thousands protest in London over Israel-Gaza violence(5/16)