イギリスで感染者の75%からインド変異株を検出、新規感染者も少しずつ増加
イギリスでも、インド由来の変異株が広がりつつあり、感染者も少しずつ増え始めている。
新規感染者も少しずつ増加
5月27日、マット・ハンコック保健相は記者会見で、国内における新型コロナウイルスの新規感染者が増加傾向にあると発表した。
実際に5月27日は、4月12日以来、新規感染者が3542人に達し、10人が死亡しているという。
さらにハンコック保健相は、最新の分析では半分以上、潜在的には4分の3(75%)が、インド由来の変異株に感染したことが示されたと述べている。
6900人以上がインド変異株に感染
現在、すでにイギリスでは、これまでインド由来の変異株に感染した人が合計で6959人おり(前週は3535人)、この変異株が支配的になっているという。
特にイングランドでは、インド型変異株「B.1.617.2」への感染が6180人確認されており、スコットランドでは702人、ウェールズでは58人、北アイルランドでは19人の感染が確認されている。
そして多くのケースで、ケント型の変異株(イギリス型)から、インドを起源とした変異株に入れ替わりつつあるそうだ。
ただし英国保健安全局の最高責任者であるJenny Harries博士は、入院患者数は横ばいであると述べている。
イギリスではワクチン接種が進み、成人の43%が2回の接種を終えており、6月21日までにロックダウンの段階的解除が予定されている。しかし、Harries博士はロックダウンが緩和されると、常に患者数が増加する可能性があると述べている。
野党は政府の水際対策を批判
一方、野党はインド由来の変異株がイギリス国内に持ち込まれたことを批判。労働党の影の内務大臣であるNick Thomas-Symonds氏は、次のように述べている。
「国内の感染者の4分の3が、インドで最初に発見された変異株であることは、Covidに対して国境の安全を確保しようとしない保守党の無謀な姿勢がもたらした、恐ろしい結果を裏付けるものである」
労働党は、適切なホテル検疫システムを導入することを拒否すれば、このような結果になると何度も警告していたという。(了)
出典元:METRO:Up to 75% of cases now Indian variant as infections at highest level since April(5/27)