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南極の海域が5番目の「洋」に、地図上に新しい海が誕生

南極の海域が5番目の「洋」に、地図上に新しい海が誕生
flickr_David Stanley

南極の周りの海が、新しい「洋」として認められ、地図に書き加えられることになった。

 

南極を取り巻く海域を命名

 

ナショナル・ジオグラフィック社は6月8日、南極を取り巻く海域を「南氷洋(南大洋)」として正式に認めると発表した。

 

これまでは「インド洋」「北極(北氷洋・北大洋・北極洋)」「大西洋」「太平洋」の4つだけだったが、今回「南氷洋」が5番目として加わることになった。

 

実は、科学者の間では「南氷洋」がこれまで認識されてきたが、この名称はまだ国際的な合意に至っていなかったため、公式には認められていなかったそうだ。

 

南緯60度までの海域

 

ナショナル・ジオグラフィックによれば、「南氷洋」は南極大陸の海岸線から、南緯60度まで環状に広がった海域になるという。

 

大陸ではなく海流で指定されている点で、他の「洋」とは異なるそうだ。その面積は、アメリカ大陸の2倍より少しだけ広いと言われている。

 

NASA/JPL ;International Hydrographic Organization

これまでも使っている団体はあった

 

通常、ナショナル・ジオグラフィック協会は国際水路機関(IHO)の呼称に従っており、IHOは1937年にガイドラインで「南氷洋」を認めていたという。しかし1953年その呼び名を廃止、現在まで復活していない。

 

一方、米国地理的名称委員会は1999年から「南氷洋」を使っており、米国海洋大気庁も今年の2月にこの名前を認めたそうだ。

 

そして今回、周辺海域の保護活動のために、ナショナル・ジオグラフィック社は「南氷洋」を正式に認定し、世界地図に書き加えることに。

 

脆弱な生態系を持つ

 

「南氷洋」には、クジラ、ペンギン、アザラシなどの海洋生物が生息し、ユニークで脆弱な海洋生態系を内包しており、すでに漁業の影響が何十年と続いているという。

 

またこの海域には、「南極循環極流」というものがあるそうだ。これはあらゆる潮流の中で最も多くの水を運び、地球上の熱を運ぶ循環システムを動かしているとか。

 

そして科学者らは、気候変動が「南氷洋」をどのように変化させるかについて懸念を表明しているという。(了)

 

出典元:USA TODAY:A fifth ocean? National Geographic adds Southern Ocean to world map(6/10)

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