ビキニじゃないと出場停止?ビーチハンドボール女子選手「短パンでプレーしたい」
ビーチバレーやビーチハンドボールと聞いて、ビキニ姿の女子選手を思い浮かべた方が多いのではないだろうか。
焼けた肌に鍛えられた肉体は健康的で、砂にまみれながら白熱したプレーをする姿は映像映えする。しかし、ビーチとはいえ陸上のスポーツなのに、なぜビキニなのだろうか。
その疑問に立ち向かっているのが、ノルウェーの女子チームだ。
国際ルールでビキニ着用を義務付け
ビーチハンドボールの女子選手がビキニ姿なのは、競技にメリットがあるからではない。実はビーチハンドボールの国際ルールで、「女子選手はビキニを着用すること。トップは体にフィットしたスポーツブラで、腕が露出していること。ボトムはサイドが10センチ以上あってはいけない」と定められているのだ。
その結果、女子選手たちはこのような格好になる。
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ノルウェー選手が声を上げた
ブルガリアで開催されたヨーロピアン・チャンピオンシップスの前に、ノルウェーのハンドボール協会は、国際ルールへの反抗を決意した。
彼女たちは、お尻をしっかりカバーするショートパンツスタイルで試合に挑んだのだ。
The Norwegian beach volleyball girls wanted to play in these shorts instead of in bikini bottoms which they found too revealing but were threatened by the EC tournament organizer with fines if they wore anything covering more than 10cm of their butts pic.twitter.com/LHSxXz91CM
— Tradia (@amalieskram) July 15, 2021
残念ながら、決勝進出できずに敗退することとなった。違反への罰金として、1試合ごとに選手1人につき50ユーロ、合計4850ユーロがチームに課せられたが、ノルウェーチームはこれを受け入れた。しかし、それだけでは終わらなかった。
ビキニじゃないと出場させない
ノルウェーは、「ビキニではないと今後の出場資格を取り消す」と言われたという。これに対し、ノルウェーチームはスウェーデン、デンマーク、そしてフランスのチームからの賛同を得て抗議文書を送付するつもりだ。
ネット上でも、「スポンサーのためのビキニ姿」「不平等で間違っている」「性差別主義だ」などの声が上がっている。
ビーチハンドボールのフランスチームのマネージャーであるバレリー・ニコラスさんは、「私たちはユニフォームのせいで、多くの選手を失ってきた。選手たちは不快で、まるで裸のようで、視線を感じると私に訴えてきている。動きの大きいスポーツでありながら、ビキニに邪魔されているのです」とコメントした。
一連の騒動について国際ハンドボール連盟は、「出場資格停止は選択肢にはない」と説明し、ノルウェーチームはスペインとの3位決定戦に無事に挑むこととなった。残念ながら結果は4位に終わったが、彼女たちの勇気はそれ以上に人々の心を動かした。
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出典元:FOX News「Handball team forced to wear bikini bottoms instead of boy shorts」(7/18)
出典元:INDIANSPORTS11「Panties in a Twist: Norwegian Beach Handball Squad Furious After Being Pressured to Wear Bikini」(7/15)