ドイツの女性レポーター、洪水被害の街で、自ら服に泥を塗り物議に
ドイツ人の女性レポーターが、洪水被害にあった街で自らの服に泥を塗り、その映像がネットに投稿された。
洪水被害の街を取材中、服に泥を塗る
そのレポーターとは、RTLというテレビ局のSusanna Ohlenさんだ。
彼女は先日、洪水の被害にあったBad Munstereifelの街を取材し、レポートしていたという。
そしてRTLはその後、「数多くの著名な人々も手を貸し、地元の人々を支援している。Susanna Ohlenもその1人だ」とネットに投稿した。
しかし7月22日、Ohlenさんが現場で自分の服に泥を塗る動画がネットに投稿された。それがこちら。
Das ist die @RTLde Moderatorin Ohlen, die "anpackt" – wie im nachfolgenden RTL-Artikel geschrieben wird.@Hadmut @argonerd pic.twitter.com/l1zFOd1pdc
— Eddie Graf (@Eddie_1412) July 22, 2021
疑いが高まり、停職にさせられる
Ohlenさんは自らのインスタグラムにおいても、人々に対し「もし家にシャベルや手押し車があれば、ここに来て、片付けを手伝ってください」と訴えていたという。
しかし自ら泥を塗っていたことで、やらせ疑惑が持ち上がり、RTLは22日にOhlenさんを停職処分にすると発表。次のように述べた。
「私たちのレポーターのアプローチは、明らかにジャーナリズムの原則と私たちの基準に反しています。そのため、我々は月曜日に彼女に休暇を与えました」
本人の言い分とは?
その後、Ohlenさんは声明を発表し、謝罪した。それによれば彼女は、RTLの朝の番組「グッドモーニング・ジャーマニー」で撮影する前、数日間にわたって現地で支援活動を行っていたという。
しかし本番前、汚れていない服装でカメラの前に立った時に恥ずかしいと感じ、何も考えず、服に泥を塗りつけてしまったと語っている。
ドイツでは先日の洪水で、少なくとも173名が死亡。まだ158人が行方不明になっており、もはや遺体は見つからないのでは、と懸念されているという。(了)
出典元:BBC:German TV apologises for smearing mud on clothes at flood site(7/23)