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オクラホマ州で新型コロナの治療薬として「イベルメクチン」が大人気、FDAが警告

オクラホマ州で新型コロナの治療薬として「イベルメクチン」が大人気、FDAが警告
indiamart

アメリカで、新型コロナウイルスの治療のために、動物用の製品を販売している店である薬が売れており、規制当局が警告を発している。

 

店では売り切れ状態に

 

その薬とは「イベルメクチン」だ。これはもともと、北里大学の大村智博士が、アメリカの製薬会社「メルク」と共同開発した家畜やペットの寄生虫、回虫などの治療薬とされている。(その後の利用法については、後述する)

 

現在、オクラホマ州では人々が新型コロナの治療や予防のために、この薬を買い求め、店の商品棚から飛ぶように売れているという。

 

実際に地元メディアの「KFOR」が取材を行ったところ、動物用の製品を販売している12のチェーン店ではすでに「イベルメクチン」が売り切れになっているそうだ。

 

しかし米食品医薬品局(FDA)は、まだ推奨されている薬ではないとして、人々に新型コロナの治療薬として「イベルメクチン」を使用しないよう、警告を発している。

 

人間用と馬用の2種類がある

 

「イベルメクチン」は、家畜の寄生虫や皮膚病、イヌのフィラリア症などの特効薬としても使われ、その後はアフリカ・中南米・中東などで蔓延していたオンコセルカ症や、リンパ系フィラリア症の特効薬として開発され、高い評価を得た。

 

ただオクラホマ州医師会のMary Clarke博士によれば、「イベルメクチン」には人間用と馬用の2つの種類があるとした上で、次のように述べている。

 

「人間用がありますが、それは寄生虫感染用です。(略)このような状況では、一度ダメージを受けたらもう元には戻りません。それは長期的な健康問題につながる可能性のあるダメージです。(略)めまい、心拍数の問題、血圧の問題、主に低血圧になる可能性があります。特に他の薬との併用で起きています」

 

イベルメクチン」については、米英の医師からも新型コロナに「効果がある」との報告が寄せられ、日本の医療界からも、薬価が安く副作用がほとんどないイベルメクチンを使用するべき、との声は強いとされている。

 

ただし世界保健機関(WHO)、FDA、米感染症学会のいずれもが、現段階では治験を除き、イベルメクチンをコロナに適用しないよう勧告しているという。また製薬会社や政府当局は「臨床試験が不十分だ」として、積極的に承認する姿勢は見られないそうだ。(了)

 

※イベルメクチンについての海外での評価は、Newsweekが詳しく伝えている。またCNNも本日、米国内での状況を伝えている。そちらも是非、ご覧いただきたい。

 

出典元:KFOR:“Do not take medicine for animals,” Oklahoma stores sold out of horse deworming drug despite FDA warning about consumption(8/24)

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