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両足を失った英男性が山登りに挑戦、這い続けて山頂に到達

両足を失った英男性が山登りに挑戦、這い続けて山頂に到達
YouTube/Ampcamp with Ben Lovell

両足を失った男性が、イギリスのウェールズにある山に登り、頂上に達したとして、注目を集めている。

 

13時間かけて山道を登る

 

その男性とは、イングランドの街、Widnesで暮らすPaul Ellisさん(56)だ。

 

彼は以前、病気で両足を切断することになったが、8月27日には、ウェールズやイングランドで最も高いとされる、スノードン山(標高1085m)を登ることに挑戦した。

 

彼は義足をつけず、手と膝を使い、まるで這うようにしながら、13時間もかけて14.5kmの山道を登り続け、ついに頂上に到達した。

 

1992年に脊髄を損傷

 

Ellisさんは1992年、脊髄を損傷し、ひどい痛みから数分間以上立っていられない状態になってしまったという。

 

2008年、彼はより動けるようになるため、両足の膝から下を切断。そして今回、義足の子供たちにテネリフェ島での休暇を過ごさせるため寄付を募り、同時に山登りに挑戦した。Ellisさんは、次のように語っている。

 

「最初の3マイル(約4.8km)は3時間くらいで行きましたが、最後の2マイル(約3.2km)は9時間くらいかかったでしょうか。私の足にはいくつかのマメができ、手にもマメができました。常に手首を下げているので、手首がかなり痛くなりました。でも、山にいる人たちが『君ならできる』と言ってくれたので、それが励みになりました。人々はとても寛大で、私は2度も水がなくなってしまったのですが、人々は水や食べ物を与えてくれました。実際、楽しかったし、良い一日でした」

 

Ellisさんは頂上に到達してから、そこで一晩を過ごし、翌日には慈善団体「Amp Camp」のメンバー2人が義足を運んできて、歩いて下山するのを手伝ったという。(了)

 

 

出典元:BBC:Snowdon: Amputee Paul Ellis’ 13-hour crawl to reach summit(8/30)

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