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二酸化炭素の不足により、英の畜産農家が10万頭のブタを無駄に殺処分か

二酸化炭素の不足により、英の畜産農家が10万頭のブタを無駄に殺処分か
flickr_Nick Saltmarsh

現在、世界的にガスの供給不足となっているが、イギリスではこの影響で、畜産農家が苦境に立たされている。

 

今年はガスの価格が250%も急騰

 

今年、イギリスではガスの卸売価格が250%も高騰しており、8月以降だけでも70%も上昇しているという。

 

このため屠殺場では二酸化炭素が不足し、イギリスの畜産農家の中には、農場に残っている多くのブタを自身の手で殺さなければならない事態に追い込まれているそうだ。

 

家畜農家のKate Morganさんは、次のように語っている。

 

「何千頭もの豚が農場に滞留しています。もし、屠殺場で豚を殺せないのであれば、残念ながら農場での殺処分に頼ることになるでしょう」

 

農場で殺せば、全てが無駄になる

 

そもそも食肉産業で使用される二酸化炭素は、肥料生産の副産物であり、二酸化炭素は屠殺場で家畜を殺す前に、気絶させるために使われてきた。また食品の鮮度保持やドライアイス、発泡酒などにも使用されている。

 

二酸化炭素の供給業者の中には、エネルギーコストの上昇により生産を停止しているところがあり、この結果、屠殺場の二酸化炭素が不足し、近いうちに動物を畜産農家自身で殺さなければならなくなるという。

 

しかし農場で殺すということは、それらの肉が食品のサプライチェーンに乗らないということであり、全てが無駄になるそうだ。

 

Morganさんの農場にも屠殺されるはずの豚が農場に約10万頭残っていると言われているが、スタッフ不足のために数週間前から処理が滞っているとか。

 

ニワトリの畜産農家も同じことになる可能性

 

また同様のシナリオは、ニワトリを飼育している畜産農家にも当てはまる可能性があるという。

 

このためイギリスの食肉加工組合などは、いずれスーパーの棚から、豚肉や鶏肉が消えてしまうだろうと予想している。

 

またガスへの懸念は、イギリスのEU離脱(ブレグジット)や新型コロナのパンデミックの後、全国の農場が十分なスタッフを集めるのに苦労していることに起因しているという。

 

EU離脱や新型コロナにより、EUから出稼ぎに来ていた労働書は皆、母国に帰ってしまい、再びイギリスに戻って来ない状況にあるそうだ。(了)

 

出典元:BBC:Gas crisis: Pig farmers fear they may have to cull animals(9/20)

出典元:METRO:Farmers could be forced to slaughter 100,000 pigs because of CO2 shortage(9/20)

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