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気候変動対策を求めるデモが世界99カ国で開催、グレタさんもドイツで選挙前に訴える

気候変動対策を求めるデモが世界99カ国で開催、グレタさんもドイツで選挙前に訴える
Twitter/Greta Thunberg

「COP26(国連気候変動枠組条約第26回締約国会議)」を前に、世界各国でデモや集会が開催され、ストライキも行われた。

 

ドイツではグレタさんが演説

 

そのデモは9月24日、世界99カ国の街で行われ、参加者は環境危機に対して早急に取り組むよう、企業や政府などに要求した。

 

ドイツでは9月26日に総選挙が行われる予定だが、その2日前にデモが各地で行われ、スウェーデン人の環境保護活動家であるグレタ・トゥーンベリさんもベルリンでの集会に出席した。

 

彼女は10万人以上の参加者を前にして演説。「どの政党も十分に(気候変動問題に)取り組んでいない」とした上で、次のように呼びかけたという。

 

「選挙の日を過ぎてもドイツの政治指導者たちに圧力をかけ続ける必要があります。しかし、投票するだけでは十分ではないことも忘れないでください。私たちは街頭に出続けなければなりません」

 

ドイツでは今年7月、大規模な洪水が発生。被害が拡大し、気候変動問題に関心が高まっていた。

 

メキシコ、バングラデシュ、南アフリカでも抗議活動

 

主催者によれば、今回のデモは世界の約1800の街で行われ、特に規模の大きかったのは、ヨーロッパやアフリカ、そして南北アメリカだという。

 

メキシコではデモ参加者が、首都のメキシコシティにある国立宮殿前に集まり、国営石油会社「Pemex」に対し、脱炭素化の計画を提示するよう要求した。

 

バングラデシュでは、活動家らが石炭とガスによる発電所の建設計画を破棄するよう求めたそうだ。

 

 

南アフリカ共和国では、政府が化石燃料からの公正な移行を監督することを求める3日間のストライキの一環として、12の都市でデモが行われた。

 

一方、イギリスのロンドンでは、議会の前にデモ隊が集まり、イギリス政府に気候変動に関する目標達成のためにさらなる努力を求める演説を行ったという。

 

パリ協定では2030年までに半減の約束

 

今年初め、気候変動に関する政府間パネルは、2015年にパリで各国が合意した産業革命前の気温から1.5℃以下に抑えるためには、世界の二酸化炭素排出量を2030年までに半減させる必要があると発表している。

 

しかし国連は9月17日、現在の各国の公約では、二酸化炭素排出量が今後10年間で16%の増加が見込まれると発表した。(了)

 

出典元:The Guardian:Global climate strike: thousands join coordinated action across world(9/24)

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