マララさんが結婚、自宅で家族と共に、ささやかな儀式を行う
ノーベル受賞者のマララ・ユスフザイさん(24)が結婚し、イギリスの自宅でささやかな式を挙げたことを報告した。
イスラム式の儀式を行う
マララさんは11月9日、パートナーとなる男性、Asser Malikさんと結婚したと、ネットで報告した。
彼女はイングランドの街、バーミンガムの自宅で、イスラム式の結婚の儀式を行い、家族とともに祝ったという。
マララさんはその時の写真をツイッターに投稿。その中で次のように語っている。
「今日は私の人生において、大切な日となりました。Asserと私はパートナーとしての契を交わしました。私たちは家族とともに、ささやかなnikkah(儀式)を自宅で行いました。どうか私たちに祈りを。私たちは旅に向かって、共に歩いていくことにわくわくしています」
Today marks a precious day in my life.
Asser and I tied the knot to be partners for life. We celebrated a small nikkah ceremony at home in Birmingham with our families. Please send us your prayers. We are excited to walk together for the journey ahead.
📸: @malinfezehai pic.twitter.com/SNRgm3ufWP— Malala (@Malala) November 9, 2021
昨年、オックスフォード大を卒業
マララさんは、恵まれない少女たちにも教育の機会を与える活動を続け、2014年、17歳の時に最年少となるノーベル平和賞を受賞した。
その後、彼女はイギリスのオックスフォード大学へ進学。昨年、哲学と政治学、経済学の学位(学士)を取得し、卒業したという。
結婚相手のMalikさんについては、現時点ではまだ詳しいことはわかっていないが、彼はパキスタンの出身で、クリケット・パキスタン代表のコーチを務めているとの報道もある。
銃で頭を撃たれるも奇跡的に回復
マララさんは2012年、タリバンの影響力が強かったパキスタンのスワート(渓谷)地区で、学校へ通っていたところ、タリバンのメンバーに銃で頭を打たれてしまう。
しかしその後、奇跡的に回復し、2013年には国際的な非営利団体「マララ基金」を共同で設立。学校へ通えない少女たちを支援する活動を始めた。
そして2014年にノーベル平和賞を受賞するが、受賞スピーチで彼女は次のように語ったという。
「この賞は私だけのものではありません。教育を受けたいと願う、忘れられた子どもたちのためのものです。この賞は平和を願う、怯えた子どもたちのためのものです。変化を求める、声なき子どもたちのためのものです。私は彼らの権利のために立ち上がり、彼らの声を届けるためにここにいます」
今回、結婚の報告をしたマララさんのアカウントには、環境保護活動家のグレタ・トゥーンベリさんや、イギリスの「Vogue」のEdward Enninfulさんなど、世界中で活躍している女性たちから祝福のメッセージが送られたという。(了)
出典元:The Guardian:Malala Yousafzai marries partner in small ceremony in Birmingham(11/9)