金正恩の黒革トレンチコート、流行しすぎでついに禁止へ
金正恩氏が、黒革のトレンチコートを自分以外が着ることを禁止したと伝えられている。皆が正恩氏を真似て、同じようなコートを着始めたことが理由らしい。
北朝鮮のファッショントレンドに
「スタイルを意識する独裁者」とアメリカメディアに揶揄される正恩氏が、最初に黒革トレンチコートを着て公の場に現れたのは2019年と言われている。最近は1カ月以上も姿を見せず、病気説や死亡説まで流れていたが、先週、朝鮮中央通信が両江道三池淵市を訪れた正恩氏の写真を公表。そこでも正恩氏は同じタイプのコートを着ていた。
Kim Jong Un makes first appearance in over a month, first outside Pyongyang this year too up at Samjiyon. Mt. Paektu horse ride I'd say is a possibility this week too now. More from @nknewsorg soon pic.twitter.com/CHgLFqUVDX
— Colin Zwirko (@ColinZwirko) November 15, 2021
More still images (no video) aired on state TV this morning
Kim reportedly met a young family, touched a baby as per usual. The family sorta wears masks under the mandatory COVID-19 policy but didn't seem a priority https://t.co/hW0ZiMIIGh pic.twitter.com/8iS3MTo49f
— Colin Zwirko (@ColinZwirko) November 16, 2021
北朝鮮には、正恩氏に心酔し、そのファッションを真似る人たちがいるという。そんな彼らが、2019年の正恩氏のコート姿にシビれてしまったようだ。
最初は、本革のコートを買える政府高官たちが次々と黒革トレンチ姿になり、やがて国内の洋服メーカーが輸入した合皮でコピーを作り始めた。その結果「北朝鮮のほぼ全ての市場で同じタイプのコートが売られ」若者たちはそれを着て街を闊歩するようになった、と報じられている。
ファッションポリスが取り締まり
極東のニュースを専門に扱うメディア「Radio Free Asia」によれば、黒革トレンチの取り締まりは、冗談ではなく、本格的に行われているそうだ。
警官が市中を巡回し、店で黒革トレンチが売られているのを見つけると没収。市民は、着て歩いているだけで没収されると伝えられている。
首都・平壌に近い平城市の住人は、メディアにこう証言している。
「若い人たちは、自分のお金で買ったコートなんだからいいじゃないか、と警察に抗議します。でも警察は、最高尊厳(金正恩)と同じような姿になるような服を着るのは、『最高尊厳の権威に歯向かう不純なトレンドだ』と言うのです。誰が革のコートを着るかは、党が決めるのだそうです」
ちなみに革のコートは、北朝鮮では桁外れに高価だ。2018年の国民の平均月収は約4000ウォンで、本革のコートはなんと約17万ウォン、合皮でも約8万ウォンもすると伝えられている。(了)
出典元:New York Post:North Korea bans leather coats after Kim Jong-un sparks copycat craze(11/29)
出典元:rfa:North Korea bans leather coats to stop citizens from copping leader’s iconic look(11/24)