秋篠宮さま誕生日会見、英米メディアは軒並み「メディアを激しく非難した」と報じる
先月下旬に行われた秋篠宮さまの誕生日会見。日本の多くのメディアは、その内容を比較的ニュートラルに、あるいは秋篠宮さまに同情的な論調で伝えていたが、英米のメディアは違った。
メディアを批判する発言に反応
英米の大手メディアがこぞってクローズアップしたのが、秋篠宮さまの発言の中でメディアの報道姿勢を批判した部分だ。もちろん、会見での秋篠宮さまの発言はそれだけではなく、長女眞子さんとの思い出や、結婚までの経緯、これからの皇室のあり方についてなども語った。だが、英米メディアは、皇族である秋篠宮さまがメディア批判をした、という事実に重きを置いているようだ。記事の見出しをいくつかご紹介しよう。
まず、米新聞大手・ワシントンポストは11月30日付けの記事に、「日本のプリンスが、庶民との結婚を決めた娘についての『ひどい』コメントを非難」という見出しを付け、冒頭で「日本のクラウン・プリンス秋篠は、娘の眞子の結婚に関するメディア報道を批判した」と書いている。
オーストラリアのメディアであるABC放送のニュース記事も、「日本のクラウン・プリンス秋篠が、前プリンセス眞子と小室圭の結婚報道をめぐってメディアを批判」という見出しを掲げ、メディア批判を第1のトピックとして扱っている。
アメリカのUPI通信社は11月30日付けの記事で、秋篠宮さまの他の発言には全く触れず、もっぱらメディア批判したことだけを報じた。見出しは「日本のプリンス秋篠が、眞子の結婚をネガティブに報道したメディアをこきおろす(slams)」だ。
宮家 vs. メディア の構図で報道
イギリスでも、メディアの反応は同様だ。高級紙として知られるThe Timesは11月30日に、「クラウン・プリンス文仁(ふみひと)が、プリンセス眞子の結婚報道を批判」という見出しで会見内容を伝え、その冒頭では、秋篠宮さまが「メディア報道に食ってかかった(had struck out)」と書いている。
イギリスのIndependent紙の見出しは、「前プリンセス眞子について書かれた『ひどいこと』を、日本のクラウン・プリンスが公に非難(condemns)」。The Guardian紙は「日本のプリンス秋篠が、娘について『ひどいこと』を言ったメディアを叱責(lambasts)」と、やはり皇族からのメディア批判に焦点を当てている。(了)
出典元:宮内庁:秋篠宮皇嗣殿下お誕生日に際し(令和3年)