イングランドで新たに75人が「オミクロン株」に感染、英全体では134人
イギリスでは新型コロナウイルスの「オミクロン株」に感染した人が、徐々に確認され、感染の拡大が懸念されている。
旅行との関連性がないケースも
英国保健安全局(UKHSA)の発表によると、12月3日にはイングランドでさらに75名が「オミクロン株」に感染していることが確認されたという。
これによりイングランドで確認された「オミクロン株」の感染者は104人、イギリス全体では134人になったそうだ。(12月3日夜時点)
感染者の中には、旅行との関連性がないケースも見られるようになっており、わずかだが国内のコミュニティでの感染例もあると言われている。
現在、陽性と判定された人と近い関係にある人には、自主隔離が指示されており、旅行との関連を評価する作業が進められている。
スコットランドでも29人の感染を確認
イングランドでは、イースト・ミッドランズ、イースト・オブ・イングランド、ロンドン、ノースイースト、ノースウェスト、サウスイースト、サウスウェスト、ウェスト・ミッドランズで、「オミクロン株」の感染が確認されているという。
スコットランドでは、12月3日に16人が「オミクロン株」に感染していることが確認され、合計で29人になったそうだ。
またウェールズや北アイルランドでも1名ずつ、「オミクロン株」への感染が確認されている。
12月3日におけるイギリス全土での新型コロナの感染者数は5万584人、死者は143人。1回目のワクチンを接種した人の割合は76.1%、2回目接種が69.3%、3回接種(ブースター接種)が29.0%となっている。
抗体治療の効果を低下させる可能性
英国保健安全局(UKHSA)は、「オミクロン株」がワクチンや自然に獲得した免疫を回避できるだけでなく、抗体治療の効果を低下させる可能性があると警告している。
また「オミクロン株」へのリスク評価を発表しており、「デルタ株より伝播性が高く」、自然免疫に関しても「この株の変異は抗体結合を減少させる可能性が非常に高い」としている。
さらに「ワクチン由来の免疫からの保護を低下させる可能性が高い」とし、治療薬に対しても効果が低下する恐れがあると指摘。「治療用モノクローナル抗体の結合を低下させる可能性が高い」と述べている。(了)
出典元:The Guardian:More than half Omicron cases in England are in the double jabbed(12/3)
出典元:METRO:Another 75 cases of Omicron variant detected as UK fights to contain spread(12/3)