米の竜巻により、1枚の白黒写真が200km離れた場所で見つかる
先日、アメリカでは竜巻が発生し、大きな被害を出したが、その後一枚の写真がかなり離れた場所で見つかった。
車のフロントガラスにあった白黒写真
その写真を見つけたのは、インディアナ州の街、ニューオルバニーで暮らす女性、Katie Postenさんだ。
彼女によれば12月11日の朝、車道に止めていた自分の車に向かう時、フロントガラスにメモかレシートのようなものが挟まっているのに気付いたという。
手に取ってみるとそれは白黒写真で、そこにはヘッドスカーフを身につけた女性が、小さな男の子を膝の上に乗せている姿が映っていたそうだ。
また写真の裏面には、「Gertie Swatzell & J.D. Swatzell 1942. 」と書かれていたとか。
Walked out to my car in New Albany, IN and found this picture stuck to the window. Undoubtedly from a home that was struck by the tornado that ripped through Kentucky last night. Hoping to find its owners. It looks like it reads – Gertie Swatzell and JD Swatzell 1942 – pls RT pic.twitter.com/juoCYNAS3o
— Katie Posten (@katieposten) December 11, 2021
ケンタッキー州の家族のものと判明
当時竜巻は、彼女の家のそばにも近づいていたため、Postenさんは、この写真が竜巻に襲われた家からのものに違いないと判断。持ち主を探すため、ツイッターやフェイスブックに写真を投稿した。
その写真は多くの人によってシェアされ、やがて持ち主が判明。Cole Swatzellさんと連絡が取れ、写真がケンタッキー州のドーソンスプリングスに住む家族のものだと教えてくれたという。
ケンタッキー州のドーソンスプリングスは今回の竜巻で被害を受けており、Postenさんの住むインディアナ州のニューオルバニーから直線距離で、約209kmも離れている。200kmといえば、日本では東京から静岡、福島、新潟付近にあたる。
つまりそこまで一枚の写真が飛ばされていたことになる。
A southwest #Kentucky town of 2,600, Dawson Springs KY, was also leveled in the #tornadooutbreak. Here are pictures taken this morning. @weatherchannel is live. #tornados pic.twitter.com/oA0bNU7orQ
— Justin Michaels (@JMichaelsNews) December 11, 2021
過去には370kmも移動した紙屑も
ただしこのようなことは決して珍しいことではなく、1920年代に記録されたある事例では、紙くずがミズーリ州の家からイリノイ州南部まで230マイル(約370km)も移動したという。
また紙くずは風に乗り、時には地上から3万〜4万フィート(9km~12km)の高さに達することもあるそうだ。
Postenさんは今週中に、写真をSwatzell家に返す予定だという。(了)
出典元:ABC News:Photo from tornado-damaged home lands almost 130 miles away(12/14)