洗練されたデザインの空飛ぶ自動車、試作機の飛行テストに成功
ある企業が先日、開発中の空飛ぶ自動車の飛行テストを行い、その動画が公開されている。
2年間にわたり試行錯誤
その企業とはイギリスのロンドンを拠点にしている「Bellwether Industries」だ。ここでは「VOLAR」と呼ばれる空飛ぶ自動車を開発しているという。
そしてこの試作機の飛行性能を向上させるため、2年間にわたり試行錯誤を行い、昨年11月にアラブ首長国連邦のドバイでフライト・テストを実施した。
その動画は最近公開され、そこには洗練されたデザインの試作機が、バランスを保ちながら飛行していく様子が映っていた。
「Bellwether Industries」のYouTubeチャンネルには「VOLARはスムーズに飛行し、このことは私たちの技術革新への努力を証明するものです。私たちは、このVOLARに自信を持ち、継続的な改良を加えながら、完璧な製品を目指していきます」と述べられている。
「環境にやさしく」「コンパクトな形状」
「Bellwether Industries」のウェブサイトによれば、「VOLAR」は新しいカテゴリーの交通手段であり、プライベートで使用できるのアーバン・エア・モビリティだという。
また「VOLAR」には、人間や都市と共生するために、次のような要件を満たす必要があると考えているそうだ。
垂直離着陸
コンパクトな形状
都市適合性
環境にやさしい
隠れた推進システム
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その上で「Bellwether Industries」はサイトで次のように述べている。
「既存の交通システムを打破することで、初めて私たちは交通の効率を最大化することができるのです。(略)生活環境を整え、新しい3次元のライフスタイルへ誰でも、どこからでも、どこへでも、いつでも飛べる、限界を超えたワンコールアウェイ輸送を実現し、真の意味でのアーバン・エア・モビリティを実現します」
この会社では、2023年までに本格的なプロトタイプを完成させ、テストを行う予定だという。
また最終モデルの発売は、オンデマンド輸送では2028年、個人所有では2030年を予定しており、ユーザーは飛行機で通勤することができるようになるそうだ。(了)
出典元:Bellwether Industries:VOLAR