ロシア黒海艦隊の副司令官も戦死、マリウポリでの戦闘において【ウクライナ】
ロシア軍の将官クラスの戦死が伝えられているが、再びロシア黒海艦隊の副司令官の戦死が報じられている。
マリウポリでの戦闘で死亡
その副司令官とはAndrey Paly大佐(51)だ。ウクライナ南東部の都市、マリウポリでの戦闘で死亡したと、ロシア側も認めている。
Paly副司令官はシリア駐留のロシア軍副司令官も務めた人物で、戦死した時もまもなく海軍少将に昇進する予定だったという。
実はPaly副司令官は、1971年にウクライナの首都キエフで生まれたが、ロシア軍に入隊する道を選んだとされている。
Deputy commander of the Russian Black Fleet, formerly deputy commander of Russian forces in Syria, about to be promoted to rear-admiral, killed in action in Mariupol, Russia confirms. Born and raised in Kyiv! https://t.co/4p014TfqoD
— Yaroslav Trofimov (@yarotrof) March 20, 2022
これまで5人の将官クラスが死亡
ウクライナ侵攻後、ロシア軍の将官クラスの戦死が相次いでいる。
これまでも、アンドレイ・コレスニコフ少将、ヴィタリー・ゲラシモフ少将、アンドレイ・スホベツキー少将、オレグ・ミチャエフ少将、アンドレイ・モルドビチェフ中将が死亡しており、大佐や中佐など佐官級の戦死も伝えられている。
Сегодня Ликвидирован командующий 8-ой общевойсковой армии Южного военного округа ВС РФ гвардии генерал-лейтенант Андрей Мордвичёв.
Сегодня в Украине ликвидирован командующий 29-й армией Восточного военного округа генерал-майор Колесников.
Земля стекловатой! pic.twitter.com/6hqHDjWgVU— ⚡️Спутник News АТО 🇺🇦 (@SputnikATO) March 18, 2022
ロシア側はマリウポリに降伏を迫る
一方、3月20日にはロシア国防管理センター所長のミハイル・ミジンツェフ大佐が、マリウポリ市側に対して、降伏するよう迫ったという。
ミジンツェフ大佐は降伏期限を3月21日の午前5時(ロシア時間)までとし、マリウポリ市側に対して、次のように述べた。
「武器を捨てなさい。恐ろしい人道的大惨事が発生した。武器を捨てた者は全員マリウポリからの安全な出国が保証される」
またミジンツェフ大佐は、降伏条件に同意しない場合、地元当局者は「軍事法廷」に直面することになると付け加えたという。
しかし、ウクライナ側はこの提案を拒否。ウクライナのイリーナ・ベレシュチュク副首相は降伏は「ありえない」と述べた。
その上で、「降伏や武装解除をしないことはすでにロシア側に伝えており、8ページの手紙(降伏要請書)に時間を費やすより、ただ人道的回廊を開けばいい」と語ったという。(了)
出典元:The Guardian:Russia-Ukraine war: Kyiv rejects Moscow’s 5am deadline for surrender of Mariupol – live(3/20)
出典元:BBC:ロシア軍将官、4人目が戦死か ウクライナが狙い撃ちとの見方も(3/17)