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アフガニスタンで少女たちが学校の再開を求めデモ行進

アフガニスタンで少女たちが学校の再開を求めデモ行進
Twitter/Yalda Hakim

タリバンが支配するアフガニスタンで、少女たちが中等教育の再開を求め、デモ行進を行った。

 

教育省が当日になって決定を覆す

 

アフガニスタンの教育省は当初、3月23日の新学期開始時に合わせ、女子生徒を中等教育の学校へ戻すと発表した。このため少女らは学校へ通う準備をしていたという。

 

しかし当日になって、教育省はその決定を覆した。勉強を楽しみにしていた少女たちは学校から自宅に戻され、多くが涙を流したと言われている、

 

その後、首都カブールでは、何十人もの少女たちが、教育を受ける権利を求めてデモを行ったという。

 

男子生徒は学校へ通うことができる

 

昨年8月、タリバンが政権を掌握して以来、6年生以上の女子生徒は教室から締め出されてきた。その一方で男子生徒は学校へ通うことが許されてきた。

 

ところが先日、タリバンが女性にも中等教育を受けさせることを認めたため、少女たちは新学期に教室へ向かったが、ある学校では生徒の登録手続きをしている最中に解散させられたという。

 

タリバン当局は、「シャリア法とアフガニスタンの伝統」に沿った女子生徒の制服について評決が下されれば、学校は再開されると述べたそうだ。

 

ただタリバンの中には、女性に教育を受けさせることに反対する強硬派がおり、教育省が強硬派の言い分に折れたため、事態が混乱したとの見方が出ている。

 

ノーベル平和賞のマララさんも批判

 

ノーベル平和賞受賞者のマララ・ユスフザイさんは、今回の事態を受けて、「胸が張り裂けそう」だと発言。次のように述べている。

 

「タリバンは女子が学ぶことを止めるために、言い訳を探し続けるでしょう。教育を受けた少女と力をつけた女性を恐れているのです。タリバンが思い描いているのは、教育を受けた女性がおらず、人口の半分が足止めされているアフガニスタンなのです。そのようなアフガニスタンで、ふさわしい平和と進歩を見ることができるとは思いません」

 

 

今回の少女への中等教育再開中止を受けて、アメリカ政府は3月25日、カタールでのタリバンとの会談を突然キャンセルした。会談では経済問題について話し合われる予定だったそうだ。

 

現在、アフガニスタンは壊滅的な経済危機に直面しており、国連によれば人口の95%が飢餓状態にあるという。(了)

 

出典元:METRO:Girls in Afghanistan hold protests over right to education after Taliban U-turn(3/25)

出典元:BBC:Afghanistan girls’ tears over chaotic Taliban schools U-turn(3/24)

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