ウクライナ軍、複数の都市を奪還か、米国防総省が調査中
ウクライナの首都・キエフ周辺の都市が、ウクライナ軍によって解放されたとの情報が伝わっている。
キエフの東の街を奪還
まずロシアとの国境に近い都市、スムイの南、30マイル(約48km)離れた町のTrostyanetが、ウクライナ軍のコントロール下に入ったとの情報がある。
アメリカの国防総省も、ウクライナ軍がTrostyanetの街を奪還したと評価しているという。
国防総省の高官は、そエリアでウクライナ軍がさらに前進を続けているとし、ロシア軍は依然として防御姿勢にあると述べている。
キエフの西の町も解放か?
またキエフの西隣の町、イルピンの市長・Oleksandr Markushin氏も28日、街が完全にロシア軍から解放されたと宣言した。
もっともまだ町ではロシア軍の砲撃が続いているようだが、市長はテレグラムにおいて、次のように述べている。
「今日(28日)、イルピンが解放されたという良い知らせがあった。私たちの町への攻撃は今後も続くと理解しており、私たちは勇気をもって町を守っていく」
またCNNの取材に対しても、市長は次のように述べている。
「イルピンは昨夜解放された。今や、町を完全に一掃する必要がある。負傷したロシアがいる。彼らは降伏を申し出ている。さもなければ、殺される(破壊される)だろう」
ただし市長の主張については、まだアメリカ国防総省は確認が取れていない。
南部のヘルソンでも反撃
一方、ウクライナ南部の都市、ヘルソンでもウクライナ軍の反撃が続いているという。
ヘルソンは戦闘初期において、ロシア軍に完全に支配されたが、多くの住民がデモを行っていた場所だ。
アメリカ国防総省の高官も、依然として「係争地」であるとしつつも、3月25日にはヘルソンが、ロシアの完全な支配下ではなくなったと認めている。
また国防総省の高官は、キエフ周辺のロシア軍は依然、前進せず、防御姿勢を取り続けており、ウクライナ東部のドンバス地域を優先し始めているとの見方を示した。
ウクライナ軍は22日にも、キエフ西部の都市、マカリフを奪還したと発表している。(了)
出典元:The Guardian:Russia-Ukraine war latest: Roman Abramovich and Ukrainian peace negotiator had ‘symptoms consistent with poisoning’(3/28)
出典元」ABC News:Ukrainian forces retake Trostyanets, town in northeast(3/29)