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スウェーデンのメディア、領空侵犯したロシア軍機が核兵器を搭載していたと指摘

スウェーデンのメディア、領空侵犯したロシア軍機が核兵器を搭載していたと指摘
flickr_Vasilyev Serge

3月の初め、ロシア軍の戦闘機がNATOの領空を侵犯したが、その際核兵器を搭載していた可能性があると、スウェーデンのメデイアが指摘している。

 

ロシアの爆撃機が核を搭載か?

 

報道によれば3月2日、ロシアの「Su-24爆撃機」2機と「Sukhoi Su-27戦闘機」2機が、スウェーデン領空を侵犯したという。

 

それらの航空機は、ロシアのカリーニングラードにある空軍基地から離陸、バルト海上空をスウェーデンのゴットランド島に向かって飛行し、スウェーデン軍の戦闘機にインターセプトされたそうだ。

 

ロシア軍機はスウェーデンの領空内に1分ほど留まったそうだが、この時Su-24爆撃機が核兵器を積んでいた可能性がある、という報道がなされた。

 

ロシアの力を誇示する試み

 

スウェーデン軍は、この報道についてコメントを出していない。ただ当時、スウェーデンのピーター・フルトクヴィスト国防相は、「ロシアによるスウェーデン領空侵犯は、もちろん全く容認できない」と述べていたという。

 

また「スウェーデンの主権と領土は常に尊重されなければならない」とし「スウェーデンからの断固とした外交的対応につながるだろう」と語ったそうだ。

 

情報筋がスウェーデンのメディア「TV4」に語ったところによると、ロシア軍の動きはスウェーデンを威嚇し、ロシアの力を誇示するための意図的な試みだと考えられるという。

 

「戦術核を使用するだろう」

 

一方、ロシアのメディアに出演した、ある軍事専門家の発言が注目を集めている。

 

その専門家とは退役軍人のユーリー・クヌートフ大佐だ。彼は先週、ロシア国営の「チャンネル1」に出演し、次のように語ったという。

 

「もしNATOにまともな人間が残っていれば、彼らは(ウクライナでの)平和維持活動を認めないだろう。なぜかというと、NATOの(平和維持活動部隊の派遣)決定が事実上のロシアへの宣戦布告を意味するからだ」

 

さらに「この戦争に勝つためには、好むと好まざるとにかかわらず、作戦地域で戦術核兵器を使用しなければならないだろう」と述べている。

 

すでにプーチン大統領とその側近が核シェルターに隠れていると伝えられているが、核兵器使用の可能性は高まっているのかもしれない。(了)

 

出典元:METRO:Russian fighter jets that were chased out of EU airspace were ‘armed with nukes’(3/30)

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