南極にある郵便局、現在管理する人々を募集中
現在、イギリスでは南極にある郵便局を運営する人材の募集が行われているという。
最も遠隔の地にある郵便局
その郵便局とは、南極半島のグーディア島にあるポート・ロックロイ基地だ。
ここは、南極半島に設置された最初のイギリスの南極基地で、1944年から1962年まで使用されていたという。しかし、2006年以降は郵便局や博物館として利用されてきた。
そして今回「英国南極遺産トラスト」という慈善団体が、この最も遠隔の地にある郵便局の運営を5か月間できる人々を募集した。
We asked if you had any questions you’d like to ask our Port Lockroy team – and you didn’t disappoint! Check out the answers to your questions below, and a big thank you to everyone that took the time to join in. https://t.co/jXPHRDL7O6 #BacktoAntarctica pic.twitter.com/PMs3xwdtpT
— UK Antarctic Heritage Trust (@AntarcticHT) March 19, 2022
パンデミック以来、一般公募は初めて
この団体は、毎年この基地の季節郵便局員を公募してきたが、今回は新型コロナのパンデミック以来、一般に公募されるのは初めてだという。
また南極の夏である11月から3月にかけては、通常1万8000人がこの地を訪れるが、新型コロナの規制により、2年以上訪問者がない状態だとされている。
この基地での仕事だが、ギフトショップと郵便局の運営、ジェンツーペンギンのコロニーを守るためペンギンを数える作業、施設内の遺物や博物館の管理だという。
候補者には、十分な体力、環境意識、最小限の影響での生活に関する知識が要求されるそうだ。
2019年に採用された1人、ローレン・エリオットさんは、南極を「世界で最も不思議な場所」だとBBCに語り、次のように述べている。
「本当にエキサイティングでした、ペンギンが孵化した時に全てのペンギンを数えることができたんです。掃除もたくさんしなければならないし、グアノと呼ばれるペンギンの糞もたくさんありますが、退屈する暇もなく、本当に面白い場所です」(了)
出典元:BBC:British charity hunts for team to run Antarctica post office(4/6)