警察が停止させた車が、無人の自動走行車だった【アメリカ】
アメリカで、無人の自動走行車が警察によって止められる、という珍しい出来事が起きた。
ライトを点灯せずに走行
その車とは、ゼネラルモーターズ傘下の会社「クルーズ」の車とされている。この会社では、今年の初めから、利用者が夜間に無人の自動走行車に乗れる仕組み(タクシーのようなものか?)を導入したという。
しかし先日、カリフォルニア州のサンフランシスコ警察の警察官が、ライトを点灯せずに走行している車を発見。呼び止め、停車させたという。
それが「クルーズ」の車で、中には誰もおらず、自動運転中だったそうだ。撮影された映像にも、停車させた警察官が「誰も乗ってないよ」と呟く様子が映っていた。
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サイレンを識別できるマイクを搭載
実は「クルーズ」の車には、警察のサイレンの音を識別できるマイクが搭載されており、その音を検知すると停車するという。
実際に、この車も警察車両に道を譲った後、意図した通り、最も近い安全な場所に車を停めたそうだ。
Chiming in with more details: our AV yielded to the police vehicle, then pulled over to the nearest safe location for the traffic stop, as intended. An officer contacted Cruise personnel and no citation was issued.
— cruise (@Cruise) April 10, 2022
その後、警察官は「クルーズ」の担当者(エスカレーションチーム)に連絡。問題を解決し、その後は何事も起きなかったという。
この「エスカレーションチーム」は、車両のロックを解除したり、車両が安全な静止位置にあることを確認したりするなど、多くの作業を遠隔で行うことができるそうだ。
また「クルーズ」側は、今回のライトが点灯していなかったことについては、ヒューマンエラーの結果だと述べている。(了)
出典元:BBC:Self-driving car stopped by San Francisco police(4/12)