英特殊部隊「SAS」の隊員がウクライナに駐留、軍事訓練を実施か
イギリスのメディアは、特殊部隊SASの隊員が現在、ウクライナ軍に訓練を行っていると報じている。
ロシア侵攻後は一旦、引き揚げていた
Times紙によれば、ロシアの侵攻が始まって以来初めて、SASの隊員がキーウ周辺に配属されたウクライナの戦闘員たちと行動を共にしているという。
この情報はまだ検証されていないが、実は以前からSASの隊員は、ウクライナ軍の戦闘員が次世代の軽量対戦車兵器(NLAWs)を使いこなせるようにするため、重要な役割を果たしてきたそうだ。
しかし、2月24日にロシア軍が侵攻して以来、直接衝突が紛争を拡大させる恐れがあるとして、SASの隊員ら(トレーナー)はウクライナから引き揚げたとされてきた。
だが現在、SASの隊員が再び、ウクライナで新兵に兵器の操作方法を訓練しているという。
当初はYouTubeで独学
ウクライナ軍のYuriy Myronenko大尉は、Timesの取材に対して「当初は、NLAWsに詳しいイギリス軍のトレーナーがいなかったため、兵士たちはYouTubeで独学しなければなりませんでした。ただ5分から7分で習得できました」と述べている。
さらにMyronenko大尉は「その後、良い訓練ができました。2週間前にイギリスの将校が私たちの部隊に来て、とても良い訓練をしてくれました。そして成功したからこそ、今の自信があるのです」と語ったという。
実際に、これまでウクライナ軍は、肩に装着するタイプのミサイルランチャー(対戦車兵器)を使用して、ロシアの輸送隊に大きな損害を与えてきた。
イギリスの国防省は、この報道について肯定も否定もしていない。(了)
出典元:METRO:SAS troops ‘in Ukraine’ day after Russian TV says WWIII with Nato has begun(4/16)