ポーランドでロシア大使に赤い液体をかけた女性、死の脅迫が多数寄せられる
先日、ポーランドでロシア大使に赤い液体をかけた女性に、数多くの脅迫が寄せられているという。
ロシア大使にボルシチをかけたウクライナ人
その女性とは、ウクライナからポーランドに避難しているイリナ・ゼムリャーナさんだ。
彼女は5月9日、対ナチス戦勝記念日に、ロシア軍兵士の墓を訪れた駐ポーランド・ロシア大使であるセルゲイ・アンドレフ氏の顔に、「ビートルート・ボルシチ」をかけたという。
その真っ赤なスープは、ロシアの祖国侵略で流されたウクライナの血を象徴していたが、その後ゼムリャーナさんの元には、親ロシアの人間から数多くの脅迫が寄せられたそうだ。
The Russian ambassador to Poland was doused with red paint during an attempt to lay flowers at the cemetery of Soviet soldiers, Russian state agencies reported citing local correspondents. pic.twitter.com/H3wZ9u4jXC
— Mary Ilyushina (@maryilyushina) May 9, 2022
No audio on the ones posted by RIA. But in another video the crowd surrounding the Russian ambassador to #Poland can be heard chanting “fascists!” pic.twitter.com/sAWqYO86qh
— Mary Ilyushina (@maryilyushina) May 9, 2022
殺害も呼び掛けられる
ゼムリャーナさんによれば、数分おきに電話がかかってきて、メールの受信箱はスパムで一杯になり、ソーシャルメディアのアカウントでも嫌がらせを受けているという。彼女は次のように語っている。
「何千もの脅迫メッセージを受け取っています。こんな大規模な攻撃は見たことがありません。(略)パスポート番号、ウクライナの住所、電話番号、電子メールアドレス、ソーシャルメディアのアカウントなど、私のすべてのデータが、ロシアのテレグラム・チャンネルに投稿され、私の抹殺を呼びかけているのです」
それらの脅迫には、彼女を殺す、傷つける、レイプするといった内容もあり、ロシアが認定する「戦争犯罪人」のデータベースにも追加されたそうだ。
現実に起こる懸念があると判断
このためゼムリャーナさんはポーランドの警察に相談。これらの脅迫のいくつかは現実に起こる懸念があると判断された。
そこで警察は、彼女が首都のワルシャワを離れるのを助け、安全な場所に案内してくれたという。
しかし結局、身の安全のために2回も避難を余儀なくされたそうだ。(了)
出典元:METRO:Ukrainian refugee who soaked Russian ambassador in soup ‘getting death threats’(5/18)