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セベロドネツクでは重要インフラが全て破壊される、住民の避難も困難

セベロドネツクでは重要インフラが全て破壊される、住民の避難も困難
Twitter/Glasnost Gone

ウクライナ東部、ルハンシク州の都市、セベロドネツクではインフラの殆どがロシア軍の攻撃により破壊されたとの見方が示された。

 

ロ軍の主要目的がセベロドネツク

 

ウクライナのゼレンスキー大統領は5月29日、現在もセベロドネツクがウクライナ軍のコントロール下に置かれているとの見方を示した。

 

しかしその一方で、ロシア軍の攻撃により、重要インフラの全てが破壊されたとも述べている。

 

また大統領は、セベロドネツクを奪うことがロシア軍の主要目的になっていると主張した。

 

アメリカのシンクタンク「戦争研究所」も以前、ロシア政府のセベロドネツクへの固執が、他の戦線から資源(部隊)を引き抜くことになり、結果的に他の戦線ではほとんど進展がなかったと主張していたという。

 

市民の避難が難航

 

一方、ルハンシク州のSerhiy Haidai知事によれば、セベロドネツク市での戦闘は、通りごとに進んでいるという。

 

またウクライナ軍がロシア軍を高速道路から追いやったため、現在もセベロドネツクに補給できるものの、持ちこたえるための武器や弾薬を切実に必要としている、と述べている。

 

 

ただ、セベロドネツクには推定1万5000人の市民が残っているが、地元関係者は「絶え間ない砲撃」で出入りがますます困難になっていると懸念を示した。

 

同市の軍民行政の責任者であるオレクサンドル・ストリウク氏も、次のように語っている。

 

「避難は非常に危険であり、何とか人々を避難させられたのは限られたケースだけだ。今は負傷者や深刻な医療支援を必要とする人々が優先だ」

 

またストリウク氏は、住民が2週間以上も携帯電話に接続できず、水の供給もますます不安定になっている、とも述べている。

 

さらにHaidai知事は、同じくルハンシク州にある人口10万3000人の都市・リシチャンスクの状況も、「著しく悪化している」と発言。

 

「ロシア軍の砲弾が住宅に落ち、少女1人が死亡、4人が入院した」とテレグラムで述べている。

 

大統領が州の保安局長を解任

 

ゼレンスキー大統領は5月29日、初めて北東部のハリキウ州の前線を視察。兵士らと直接会い、彼らの戦いぶりを褒めたたえた。

 

その一方でゼレンスキー大統領は、ハリキウ州の保安局長を解任したと発表。

 

本格的な戦争の最初の日から都市の防衛に取り組まず、自分のことだけを考えたという理由で、ハリキウ州の保安局長を解雇したと述べた

 

理由は詳しく明らかにされていないが、保安局長の行動については法執行機関が明らかにしていくと、大統領は説明している。(了)

 

出典元:The Guardian:Russia-Ukraine war: situation in Luhansk ‘extremely escalated’ amid intense shelling; Zelenskiy visits troops in Kharkiv – live(5/29)

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