キャビンクルーのタトゥー露出が始まる:英ヴァージン航空
ヴァージン・アトランティック航空のユニフォーム着用規則が変わった。今後は、コーヒーを入れてくれるアテンダントの腕にタトゥーを発見する……というようなことが普通になってくるだろう。
タトゥーの露出が認められる
これまでヴァージン・アトランティック航空では、キャビンクルーにタトゥーの露出を禁止していた。ユニフォームは半袖が基本だが、タトゥーのあるクルーは特別に長袖シャツを着用するか、化粧クリームなどを塗って隠さなければならなかった。
だが、その規則はもうない。5月31日のインターナショナル・フライトアテンダント・デーから、タトゥーを隠さなくても良くなったのだ。
ヴァージン・アトランティック航空は公式ツイッターで、「わが社は、常に自分らしくあることを従業員に推奨しています。そして、今日から彼らは、プライドを持ってタトゥーを人に見せられるようになります」と発表した。
Happy International Flight Attendants Day ❤️
Today we’re championing the dazzling collection of individuals who are our wonderful cabin crew. We’ve always encouraged our people to be themselves, so from today, they can now show their tattoos with pride. pic.twitter.com/rRU3OrzKQb
— virginatlantic (@VirginAtlantic) May 31, 2022
同社のチーフ・ピープル・オフィサー(従業員の満足度向上のための役職)であるEstelle Hollingsworth氏はメディアにこう話す。
「(昨今は)多くの人がタトゥーを自己表現の手段として使っています。制服で接客するわが社の従業員も、同じことを望むなら、例外として別扱いするのはいけないと考えます。そのため、今回、タトゥーに関する規則を改めました。この変更は、多様性を受け入れ個性を擁護するというわが社の方針にも一致しています」
ツイッターでは賛否
ツイッターには今回の規則改定に賛成するコメントが多く上がっている。例えば、「大事なのはサービスの質であって、外見は関係ない」「航空業界でタトゥーがよくないもののように考えられているのは残念だ」「バージン・アトランティックがそんな潮流に逆らうのは嬉しいこと」といった意見がある。
その一方、「キャビンクルーの一番の存在意義は、乗客の安全のためであり、ボディアートを披露するためではない」という批判の声も上がっている。(了)
出典元:Metro:Virgin Atlantic becomes first UK airline to let cabin crew show their tattoos(5/31)