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英の美術館で男性らが絵画に接着剤で手をくっつけ、石油採掘に抗議

英の美術館で男性らが絵画に接着剤で手をくっつけ、石油採掘に抗議
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イングランドにある美術館で、2人の男性が有名な絵画の額に自らの手をくっつけて、石油採掘に抗議した。

 

接着剤で自分の手を額にくっつける

 

その出来事が起きたのは、「マンチェスター・アート・ギャラリー」だ。7月1日に2人の男性が現れ、JMWターナー(ジョセフ・マロード・ウィリアム・ターナー)の絵画『Thomson’s Aeolian Harp』の額に、接着剤を使い自分の手をくっつけたという。

 

彼らは石油・ガス採掘プロジェクトの中止を求める運動「Just Stop Oil」の支持者とされ、2人のうち1人はバーミンガム出身の物理学士ポール・ベルさん(21歳)だとされている。彼は次のように訴えたそうだ。

 

「何百万人もの人々が燃料や食料の不足に苦しみ、野生生物や風景は荒廃し、私たちは飢饉や戦争に直面しています。私たちの政府は、新たな化石燃料のインフラを許可することで、この混乱を加速させているのです。私たちは、この忍び寄る悪を黙って見過ごすことはできません」

 

「誰もフリーパスを得ることはできません。この狂気を終わらせるために権力と影響力を行使することを拒否することで、芸術機関は大量虐殺に加担しているのです。芸術機関のディレクターは、政府に対して、すべての新しい石油・ガスプロジェクトを直ちに停止するよう求めるべきです」

 

今回で3度目、ゴッホの絵画にも

 

実はこのように絵画に接着剤で自分をくっつけるのは、これが初めてではない。

 

6月30日には、ロンドンの「コートールド・ギャラリー」でフィンセント・ファン・ゴッホの絵画の額に、「Just Stop Oil」の支持者によって接着剤を塗られたという。

 

6月29日にも、グラスゴーにあるホレイショ・マッカロックの作品に、同じことがされ、今回で3度目になるそうだ。

 

「Just Stop Oil」は今年の春、ミッドランドとイングランド南部で行われた石油基地に対する破壊キャンペーンを行ったという。

 

そこでは何百人もの活動家が施設に不法侵入し、封鎖。トンネルでの抗議行動も行われ、イングランド南東部とロンドンでの石油の流通を麻痺させようとしたそうだ。

 

またこの運動に先立ち、サッカーの試合では活動家がピッチ侵入し、ゴールポストに自らを接着させたり、ジップタイで縛ったりして、プレーの妨害が何度も行われたという。(了)

 

出典元:The Guardian:Just Stop Oil activists glue themselves to Turner painting frame in Manchester(7/1)

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